こ‐きょく【古曲】
1 新曲に対して古い曲。古い時代につくられた曲。古代の楽曲。 2 箏曲(そうきょく)で、八橋検校(やつはしけんぎょう)が貞享年間(1684〜1688)までに制定した表組・裏組の曲と「雲井弄斎」の...
こきん‐ぐみ【古今組】
箏曲(そうきょく)で、幕末に名古屋の2世吉沢検校が、古今集の和歌数首を組み合わせて作曲した「千鳥の曲」「春の曲」「夏の曲」「秋の曲」「冬の曲」の5曲の総称。三味線から離れた純箏曲を意図したもので...
ことぶきくらべ【寿競】
箏曲(そうきょく)。山田流。2世山木検校太賀一作曲。浦島太郎の竜宮行きを題材に、長寿を祝ったもの。
ご‐だいりき【五大力】
「五大力菩薩(ぼさつ)」の略。
地歌。作詞者未詳。白川検校作曲。
長唄。
を杵屋弥十郎が長唄に作曲。歌舞伎狂言「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」の中でめりやすとして使われた。 ...
ごだんぎぬた【五段砧】
箏曲(そうきょく)。生田流。天保年間(1830〜1844)光崎検校(みつざきけんぎょう)が作曲。箏だけによる雲井調子と平調子の高低二部合奏曲で、雲井は秋の気分を、平は砧を表す。
さいぎょうざくら【西行桜】
謡曲。三番目・四番目物。世阿弥作。庵(いおり)へ桜を見に集まる人々を嫌う西行の詠歌を桜の精が非難し、春の宵を惜しみつつ舞をまう。
地歌・箏曲(そうきょく)。菊崎検校作曲。手事物(てごともの)...
さくらがり【桜狩】
箏曲(そうきょく)。文化年間(1804〜1818)ごろに山田検校が作曲。越前家の姫君の作詞という。花見の情景を表現したもの。
長唄。安政年間(1854〜1860)に2世芳村孝次郎または10世...
ささのつゆ【笹の露】
地歌・箏曲(そうきょく)。手事物(てごともの)。島田両三の詞に菊岡検校が曲をつけて、文化・文政(1804〜1830)ごろ成立。それに八重崎検校が箏の手をつけた。酒の徳をたたえる曲。別名「酒」。
ざ‐とう【座頭】
1 中世、商工業・芸能など諸座の長。 2 室町時代、盲人の琵琶法師の官名。当道座の四官の最下位。検校(けんぎょう)・別当・勾当(こうとう)に続くもの。 3 江戸時代、僧体の盲人で、琵琶・三味線な...
しゃくとう‐え【積塔会】
陰暦2月16日に、検校(けんぎょう)・勾当(こうとう)・座頭などの盲人が、京都高倉綾小路の清聚庵(せいじゅあん)に集まり、盲人の守り神である雨夜尊(あまよのみこと)を祭って酒宴を催し、平曲を語っ...