くうくうじゃくじゃく【空空寂寂】
《「空寂」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》 [名]仏語。宇宙の有形無形の一切は、その実体・本性が空であって、思惟分別を超えていること。 [ト・タル][文][形動タリ]ひっそりと静まりかえっているさま。また、心が何物にもとらわれないさま。「—として天命を楽しんでいるかのように思われた」〈寅彦・備忘録〉 [形動][文][ナリ]に同じ。「無駄か。お前にゃ—だ」〈二葉亭訳・あひゞき〉
くうくうばくばく【空空漠漠】
[ト・タル][文][形動タリ]《「空漠」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》限りなく広いさま。また、とりとめのないさま。「大抵は、—とした思考に耽っていたのだが」〈里見弴・今年竹〉