ぶつ‐れき【仏暦】
仏滅(釈迦牟尼(しゃかむに)の没年)、またはその翌年を元年とする年代の数え方。 [補説]実際の没年は未詳だが、ミャンマーなどでは紀元前544年を仏暦元年とし、タイなどではその翌年を元年としている。
ぶは‐ぶっきょう【部派仏教】
釈迦(しゃか)入滅後100年ごろから約300年の間に分立した諸派の仏教。アショカ王の時代に、教団が保守的な上座部と進歩的な大衆部とに分裂し、以後、上座部が11部、大衆部が9部の20部となった。の...
プリア‐パリライ【Prea Palilay】
カンボジア北部、アンコールにある仏教寺院の遺跡。アンコールトムの王宮の北に位置する。12世紀〜13世紀頃の建立。十字型のテラス、塔門、祠堂で構成され、竜神ナーガの彫像を飾る欄干や武勇神インドラ、...
ほうどう‐じ【方等時】
天台宗で説く五時(ごじ)の第三。釈迦が小乗経に次いで一般大乗経を説いた時期。
ほうぶつしゅう【宝物集】
平安末期の仏教説話集。1巻・2巻・3巻・7巻の諸本が伝わる。平康頼著。治承年間(1177〜1181)ごろ成立。嵯峨の釈迦堂での会話の聞き書きの形式をとり、多くの説話を例に引きながら仏法を説いたもの。
ほう‐らく【法楽】
1 仏法を味わって楽しみを生じること。また、仏の教えを信受する喜び。釈迦が悟りを開いたのち1週間、自分の悟った法を回想して楽しんだことが原義。 2 経を読誦(どくじゅ)したり、楽を奏し舞をまった...
ほうりゅう‐じ【法隆寺】
奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町にある聖徳宗の総本山。南都七大寺の一。もと法相(ほっそう)宗。推古天皇15年(607)に聖徳太子が斑鳩宮のそばに建立したと伝えられ、天智天皇9年(670)焼失したが...
ほっけ‐ねはんじ【法華涅槃時】
天台宗で説く五時(ごじ)の第五。釈迦の説法を生涯にわたって五つに分けたうちの最後の時。般若(はんにゃ)開説から入寂に至る8年間をさし、法華経と、入滅に際し涅槃(ねはん)経を説いた時期。
ほっけ‐まんだら【法華曼荼羅】
1 密教で法華法を修する際に本尊として用いる曼荼羅図。中央の宝塔内に釈迦(しゃか)・多宝の二仏を、周囲に菩薩(ぼさつ)・声聞(しょうもん)・明王・諸天などを配したもの。→曼荼羅 2 法華経の説法...
ほと‐け【仏】
《「ぶつ(仏)」の音変化した「ほと」に、目に見える形の意の「け」の付いた語で、仏の形、仏像が原義かという》 1 仏語。悟りを得た者。仏陀(ぶっだ)。特に、釈迦(しゃか)のこと。「—の慈悲にすがる...