ピュロン【Pyrrhōn】
[前360ころ〜前270ころ]古代ギリシャの哲学者。懐疑派の祖。人間の生活理想は心を乱されない静けさ(アタラクシア)にあり、そのためにはあらゆる真偽善悪の判断を中止(エポケー)しなければならない...
ふじわら‐の‐まろ【藤原麻呂】
[695〜737]奈良前期の公卿。不比等(ふひと)の四男。京家の祖。持節大使として陸奥(むつ)の蝦夷(えぞ)地経営にあたったが、流行の疫病で死んだ。詩をよくし、「懐風藻」に五言詩5首を収録。
フロイス【Luis Frois】
[1532〜1597]ポルトガルのイエズス会宣教師。永禄6年(1563)来日、織田信長の信任を得て畿内・九州で布教にあたった。布教のかたわら、「日本史」を著し、長崎で没した。
べんけい【弁慶/辨慶】
[?〜1189]鎌倉初期の僧。幼名、鬼若。号、武蔵坊(むさしぼう)。義経記・吾妻鏡・平家物語などによれば、熊野の別当の子で、兄頼朝と不和になり奥州に落ちる源義経に従い、安宅(あたか)の関で...
ほうじょう‐やすとき【北条泰時】
[1183〜1242]鎌倉幕府第3代執権。在職1224〜1242。義時の長男。通称、江馬太郎。承久の乱に上洛して鎮定に当たり、六波羅探題として乱後の処理にあたった。父の死後執権となり、評定衆の設...
マラー【Jean-Paul Marat】
[1743〜1793]フランスの革命家。フランス革命にあたって「人民の友」紙を発刊し、民衆の運動を賞賛。国民公会議員に選出後は、山岳派の指導者として活躍。ジロンド派没落後、支持者の女性に刺殺された。
まるやま‐けんじ【丸山健二】
[1943〜 ]小説家。長野の生まれ。「夏の流れ」で芥川賞受賞。結婚後、郷里長野に帰り、大自然の中で作家活動を展開する。他に「朝日のあたる家」「黒い海への訪問者」「ときめきに死す」「虹(にじ)よ...
みなもと‐の‐したごう【源順】
[911〜983]平安中期の歌人・学者。三十六歌仙の一人。和泉守・能登守。漢詩文・和歌にすぐれ、梨壺(なしつぼ)の五人の一人として後撰集の撰進、万葉集の訓読にあたった。著「倭名類聚鈔」、家集「源...
もとおり‐とよかい【本居豊穎】
[1834〜1913]国学者・歌人。内遠の長男で、宣長の曽孫にあたる。紀州侯に仕え、明治維新後は神道界で活動。著「古今集講義」など。
やまもと‐ごんべえ【山本権兵衛】
[1852〜1933]軍人・政治家。海軍大将。鹿児島の生まれ。海相として日露戦争を遂行。首相となり、薩摩閥内閣を組織したが、ジーメンス事件で総辞職。第二次内閣では関東大震災後の東京復興にあたった...