えがみ‐なみお【江上波夫】
[1906〜2002]考古学者・東洋史学者。山口の生まれ。東大教授・上智大教授・古代オリエント博物館館長。アジアの民族・文化形成史、東西文化交渉史を研究。日本国家の起源について、騎馬民族説を唱え...
えんちん【円珍】
[814〜891]平安前期の天台宗の僧。讃岐(さぬき)の人。延暦寺の第5世座主(ざす)。寺門派の祖。義真に師事。入唐して多数の経疏(きょうしょ)を請来(しょうらい)し、天台密教(台密)を盛んにし...
えんにん【円仁】
[794〜864]平安初期の天台宗の僧。下野(しもつけ)の人。最澄(さいちょう)に師事。入唐し、多くの経書を請来(しょうらい)した。比叡山に総持院・常行三昧堂(じょうぎょうさんまいどう)を建立、...
おう‐けん【王建】
[877〜943]朝鮮、高麗(こうらい)の太祖。在位918〜943。高麗王朝を建てたあと、935年、新羅(しらぎ)を滅ぼして、翌年朝鮮半島を統一した。
おおた‐ぜんさい【太田全斎】
[1759〜1829]江戸後期の儒学者。福山藩士。名は方(ほう)。音韻学に通じた。著「韓非子翼毳(かんぴしよくぜい)」「漢呉音図」など。また、「俚言集覧(りげんしゅうらん)」の著者ともいわれる。
おくだ‐ひでお【奥田英朗】
[1959〜 ]小説家。岐阜の生まれ。日常生活に忍び込む非現実の世界を独特な感覚で描き出し、若年層の人気を集める。「空中ブランコ」で直木賞受賞。他に「ウランバーナの森」「邪魔」「サウスバウンド」など。
かげきよ【景清】
⇒平景清(たいらのかげきよ) 能・浄瑠璃・歌舞伎などの景清物の主人公。源頼朝打倒を目ざして果たさなかった平景清の哀話は、浄瑠璃「出世景清」「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」などに描かれ...
かしょうまとう【迦葉摩騰】
《(梵)Kāśyapamātaṅga》インドの仏僧。竺法蘭(じくほうらん)とともに、中国に初めて仏教をもたらし、67年、洛陽の白馬寺に住し、四十二章経を訳したと伝えられる。生没年未詳。
きたむら‐とうこく【北村透谷】
[1868〜1894]詩人・評論家。神奈川の生まれ。本名、門太郎。自由民権運動に加わった後、「楚囚之詩」を発表。島崎藤村らと「文学界」で活躍。近代ロマン主義文学の中心となったが、自殺。長詩「蓬莱...
ぎてん【義天】
[1055〜1101]高麗(こうらい)の僧。文宗の第4子。1085年に宋に渡り、華厳(けごん)・天台・律・禅を学び、帰国後、天台の布教に努めた。「新編諸宗教蔵総録」(義天録)などを刊行。大覚国師。