すぎうら‐じょうい【杉浦乗意】
[1701〜1761]江戸中期の装剣金工家。信濃の人。通称、仙右衛門。江戸に出て奈良派の門に入る。肉合(ししあ)い彫りを創始し、主に小柄(こづか)を制作した。奈良三作の一人。
たいら‐の‐やすより【平康頼】
平安末期、後白河院の近臣。鹿ヶ谷(ししがたに)の議に参加し、俊寛らとともに鬼界ヶ島に流され、翌年許されて帰り、仏門に入った。法名、性照。著「宝物集」。生没年未詳。
ちん‐しゅんしん【陳舜臣】
[1924〜2015]小説家。兵庫の生まれ。中国史を扱った小説を多く執筆し、日本人の中国への理解の深化に大きく貢献した。「青玉獅子香炉(せいぎょくししこうろ)」で直木賞受賞。他に「枯草の根」「孔...
デュレンマット【Friedrich Dürrenmatt】
[1921〜1990]スイスの劇作家。大胆な形式の風刺喜劇を書き、小説家としても活躍。作「ミシシッピー氏の結婚」「貴婦人故郷に帰る」「物理学者たち」など。
はちすか‐いえまさ【蜂須賀家政】
[1558〜1639]安土桃山時代・江戸初期の武将。尾張の人。父正勝とともに織田信長・豊臣秀吉に仕え、阿波国を与えられて徳島城主となった。関ヶ原の戦いには西軍に加えられたが応ぜず、子の至鎮(よし...
はやま‐よしき【葉山嘉樹】
[1894〜1945]小説家。福岡の生まれ。本名、嘉重(よししげ)。雑誌「文芸戦線」に参加し、プロレタリア文学初期の代表的作家となった。小説「淫売婦」「海に生くる人々」など。
ふじたに‐なりあきら【富士谷成章】
[1738〜1779]江戸中期の国学者・歌人。京都の人。皆川淇園(みながわきえん)の弟。号、層城・北辺(きたのべ)。活用の研究・品詞分類などに業績を残す。著「挿頭抄(かざししょう)」「脚結抄(あ...
ふじわら‐の‐なりちか【藤原成親】
[1138〜1177]平安後期の公卿。後白河上皇の寵臣。平治の乱に敗れたが、平重盛との姻戚関係に救われる。のち、僧西光・俊寛らと鹿ヶ谷(ししがたに)で平家討伐を計画したが、事前に漏れ、備前へ配流...
むかい‐きょらい【向井去来】
[1651〜1704]江戸前・中期の俳人。蕉門十哲の一人。長崎の人。名は兼時。字(あざな)は元淵。別号、落柿舎(らくししゃ)。京都嵯峨(さが)の落柿舎に住み、芭蕉に師事。野沢凡兆とともに「猿蓑(...
やまもと‐ほくざん【山本北山】
[1752〜1812]江戸後期の儒学者。江戸の人。名は信有。初め古文辞学を修めたが、のち井上金峨に師事し、折衷学を提唱。経学(けいがく)・詩文にもすぐれた。著「孝経集説」「作詩志彀(さくししこう...