かわかみ‐てつたろう【河上徹太郎】
[1902〜1980]評論家。山口の生まれ。小林秀雄・中原中也らと交友、初め音楽論を発表したが、やがて文芸評論に転じ、日本における近代文芸批評開拓の一翼を担った。著「自然と純粋」「日本のアウトサ...
かわかみ‐とうがい【川上冬崖】
[1827〜1881]幕末・明治初期の画家。信濃の人。旧姓、山岸。名は寛。通称、万之丞。初め大西椿年(おおにしちんねん)に師事、四条派の絵や南画を学ぶ。川上家を継いで、幕府の蕃書調所(ばんしょし...
かわかみ‐の‐たける【川上梟帥】
日本書紀にみえる、景行天皇の時代の九州熊襲(くまそ)の首長。小碓尊(おうすのみこと)に殺されたときに、その強さをたたえて尊に日本武(やまとたける)の名を奉ったという。古事記では、熊曽建(くまそた...
かわかみ‐はじめ【河上肇】
[1879〜1946]経済学者・社会思想家。山口の生まれ。京大教授。マルクス(主義)経済学の研究・紹介に努め、大学を追われた。のち、日本共産党に入党、検挙されて入獄。著「資本論入門」「経済学大綱...
かわかみ‐ひろみ【川上弘美】
[1958〜 ]小説家。東京の生まれ。中学・高校の理科教師を務めたのち、文筆活動に入る。「蛇を踏む」で芥川賞受賞。「真鶴」で芸術選奨。他に「溺レる」「センセイの鞄」「古道具中野商店」など。
かわかみ‐びざん【川上眉山】
[1869〜1908]小説家。大阪の生まれ。名は亮(あきら)。硯友社同人。反俗的な社会批判を含む観念小説を発表したが、文壇の流れに合わず、自殺。小説「書記官」「観音岩」、随筆「ふところ日記」など。
かわかみ‐みえこ【川上未映子】
[1976〜 ]歌手・小説家。大阪の生まれ。はじめ歌手としてデビュー、のち文筆にも活動を広げる。「乳と卵(らん)」で芥川賞受賞。他に「わたくし率 イン 歯ー、または世界」「ヘブン」「すべて真夜中...
かわぐち‐えかい【河口慧海】
[1866〜1945]仏教学者・探検家。大阪の生まれ。仏教の原典研究を志し、鎖国状態のチベットに二度入国。多数の仏典を持ち帰り、仏教学の発展に寄与。著「西蔵(チベット)旅行記」など。
かわぐち‐まつたろう【川口松太郎】
[1899〜1985]小説家・劇作家。東京の生まれ。「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」「明治一代女」で第1回直木賞受賞。映画・演劇界でも活躍。小説「新吾十番勝負」「愛染かつら」など。
かわごえ‐そういち【川越宗一】
[1978〜 ]小説家。鹿児島の生まれ。平成30年(2018)、豊臣秀吉の朝鮮出兵を題材にした「天地に燦(さん)たり」で松本清張賞を受賞し作家デビュー。「熱源」で第162回直木賞を受賞した。