とよたけ‐わかたゆう【豊竹若太夫】
義太夫節の太夫。 (初世)[1681〜1764]大坂の人。通称、河内屋勘右衛門。初世竹本義太夫の門人。元禄16年(1703)豊竹若太夫を名のり、竹本座に対抗して豊竹座を創設。のち、上野少掾・越...
とらや‐げんだゆう【虎屋源太夫】
江戸前期の古浄瑠璃の太夫。江戸の人。薩摩浄雲(さつまじょううん)の門人。金平(きんぴら)浄瑠璃風の硬派の語り手として有名。上方の浄瑠璃にも影響を与えた。生没年未詳。
なかい‐ひでお【中井英夫】
[1922〜1993]小説家。東京の生まれ。短歌雑誌の編集長時代に寺山修司らを見いだす。のち創作に専念し、塔晶夫の筆名で発表した「虚無への供物」で評価を得る。「悪夢の骨牌(カルタ)」で泉鏡花文学...
なかじま‐のぶゆき【中島信行】
[1846〜1899]政治家。土佐の人。岸田俊子の夫。坂本竜馬の海援隊に所属。明治維新後、神奈川県令・元老院議官などを歴任。自由党結成に参加、副総理となり、民権運動を推進した。のち初代衆議院議長。
なかむら‐がんじろう【中村鴈治郎】
歌舞伎俳優。屋号、成駒(なりこま)屋。 (初世)[1860〜1935]大阪の生まれ。3世中村翫雀(かんじゃく)の子。京阪の代表的名優で、上方の和事(わごと)・実事(じつごと)をよくした。 (...
なかむら‐けんきち【中村憲吉】
[1889〜1934]歌人。広島の生まれ。伊藤左千夫に師事し、「アララギ」の同人として活躍。歌集「馬鈴薯(ばれいしょ)の花」(島木赤彦と共著)「林泉集」「しがらみ」「軽雷集」など。
なぎ‐けいし【南木佳士】
[1951〜 ]小説家・医師。群馬の生まれ。本名、霜田哲夫。内科医として勤務するかたわら小説を発表。「ダイヤモンドダスト」で芥川賞受賞。他に「破水」「落葉小僧」「阿弥陀堂だより」など。
なつめ‐みかまろ【夏目甕麿】
[1773〜1822]江戸後期の国学者・歌人。遠江(とおとうみ)の人。通称、嘉右衛門。号、萩園。本居宣長の門人。著「国懸社考」、家集「志乃夫集」など。
のむら‐ぼうとうに【野村望東尼】
[1806〜1867]江戸末期の歌人。名はもと。号、招月・向陵。福岡藩士野村貞貫の後妻。夫の死後、剃髪(ていはつ)して望東尼と称した。和歌を大隈言道に師事。勤王の志厚く、高杉晋作らと親交があった...
のろ‐げんじょう【野呂元丈】
[1694〜1761]江戸中期の本草学者。伊勢の人。本姓は高橋、名は実夫。儒学・医学・本草学を学び、幕府採薬御用で各地を旅行。参府のオランダ人に質問し、「阿蘭陀本草和解」を著した。