たけもと‐ぎだゆう【竹本義太夫】
(初世)[1651〜1714]浄瑠璃の太夫。義太夫節の始祖。大坂の人。本名、五郎兵衛。初め清水(きよみず)理兵衛に播磨(はりま)節を学んで清水理太夫と名のったが、貞享元年(1684)大坂に竹本...
たけもと‐せっつだいじょう【竹本摂津大掾】
[1836〜1917]義太夫節の太夫。大坂の生まれ。本名、二見亀太郎、通称、金助。5世竹本春太夫に師事。初め南部太夫、のち2世越路太夫を襲名。明治36年(1903)摂津大掾を受領。美声家で、明治...
たけもと‐ちくごのじょう【竹本筑後掾】
⇒竹本義太夫
たちばな‐しゅうた【橘周太】
[1865〜1904]陸軍軍人。長崎の生まれ。日露戦争中、大隊長として首山堡の争奪戦で戦死。海軍の広瀬武夫中佐と並んで「軍神橘中佐」と称された。
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
たてまつ‐わへい【立松和平】
[1947〜2010]小説家。栃木の生まれ。本名、横松和夫。早稲田大学在学中から創作をはじめる。卒業後、種々の職業を経験し、宇都宮市役所に勤務したのち作家活動に専念。「道元禅師」で泉鏡花文学賞受...
たなか‐かくえい【田中角栄】
[1918〜1993]政治家。新潟の生まれ。昭和22年(1947)衆議院議員に当選。同47年首相に就任し、日中国交正常化を実現した。また、日本列島改造論を唱えたが、地価高騰や狂乱物価を招き破綻。...
たむら‐りゅういち【田村隆一】
[1923〜1998]詩人。東京の生まれ。第二次大戦後、鮎川信夫らと「荒地」を創刊。戦後詩の旗手として活躍。「言葉のない世界」で高村光太郎賞、「詩集1946〜1976」で無限賞、「奴隷の歓び」で...
たるや‐おせん【樽屋おせん】
江戸前期、大坂天満の樽屋の妻。隣家の長左衛門との不義を夫に知られて自殺。「樽屋おせん歌祭文」に歌われ、井原西鶴の「好色五人女」や浄瑠璃・歌舞伎の題材となった。
だざい‐しゅんだい【太宰春台】
[1680〜1747]江戸中期の儒学者。信濃の人。名は純。字(あざな)は徳夫。別号、紫芝園。荻生徂徠(おぎゅうそらい)に学び、経世学の分野で徂徠学を発展させた。著「聖学問答」「経済録」など。