ふしみ‐てんのう【伏見天皇】
[1265〜1317]第92代天皇。在位1287〜1298。持明院統の後深草天皇の第2皇子。名は熙仁(ひろひと)。大覚寺統の後宇多天皇のあとを受けて即位、両統迭立(てつりつ)の例を開いた。日記「...
ふしみ‐の‐みや【伏見宮】
四親王家の一。北朝第3代崇光天皇の第1皇子栄仁(よしひと)親王に始まる。明治以後、山階宮・久邇宮など多くの宮家を分出した。昭和22年(1947)皇籍離脱。
ふじわら‐の‐きよすけ【藤原清輔】
[1104〜1177]平安後期の歌人・歌学者。顕輔(あきすけ)の子。六条家の中心人物で、俊成と並び称された。二条天皇の命で、「続詞花集」を撰。著「奥義抄」「袋草紙」、家集「清輔朝臣集」など。
ふじわら‐の‐さねすけ【藤原実資】
[957〜1046]平安中期の公卿。祖父実頼の養子。三条天皇の信任が厚く、右大臣となる。道長・頼通に迎合せず、賢右府と称された。有職(ゆうそく)故実に詳しく「小野宮年中行事」を著す。日記「小右記...
ふじわら‐の‐たねつぐ【藤原種継】
[737〜785]奈良後期の公卿。宇合(うまかい)の孫。桓武天皇の信任厚く長岡京造宮使となったが、皇太子早良親王と不和になり、造宮の視察中に暗殺された。
ふじわら‐の‐ためいえ【藤原為家】
[1198〜1275]鎌倉前・中期の歌人。定家の長男。別称、中院禅師など。法名、融覚。父の歌風を継ぎ、御子左家(みこひだりけ)を確立。阿仏尼はその後妻。「続後撰集」「続古今集」を撰進。歌論書「詠...
ふじわら‐の‐ためよ【藤原為世】
[1251〜1338]鎌倉後期の歌人。為氏の子。法名、明釈。二条家の嫡流で伝統的立場を守り、進歩的な京極為兼と対立。「新後撰集」「続千載集」を撰進。歌論書「和歌庭訓抄」など。二条為世。
ふじわら‐の‐ていか【藤原定家】
[1162〜1241]鎌倉初期の歌人。名は「さだいえ」とも。俊成の子。父のあとを継いで有心(うしん)体の象徴的歌風を確立し、歌壇の指導者として活躍。「新古今和歌集」の撰者の一人。のち「新勅撰和歌...
ふじわら‐の‐ていし【藤原定子】
[976〜1001]一条天皇の皇后。道隆の娘。正暦元年(990)入内して女御、のち中宮。長保2年(1000)藤原彰子が中宮に立ったため皇后となり一代二后の例を開いた。
ふじわら‐の‐ときひら【藤原時平】
[871〜909]平安前期の公卿。基経の子。菅原道真を大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷して藤原氏の地位を確保。最初の荘園整理令を発し、班田収授の法を施行して、律令制の維持に努力。「三代実録」...