おう‐じびん【王時敏】
[1592〜1680]中国、明末・清初の画家。太倉(江蘇省)の人。字(あざな)は遜之(そんし)。号は烟客(えんかく)・西廬(せいろ)老人。董其昌(とうきしょう)に師事し、正統南宗画(なんしゅうが...
おうばく‐きうん【黄檗希運】
中国、唐代の禅僧。閩(びん)県(福建省)の人。黄檗山で出家。のち、百丈懐海(えかい)に師事。門下に臨済義玄がいる。断際禅師。大中年間(847〜860)に没。
おおいし‐ちびき【大石千引】
[1770〜1834]江戸後期の国学者・歌人。江戸の人。加藤千蔭(かとうちかげ)に師事。著「言元梯」「日中行事略解」など。
おおえまる【大江丸】
[1722〜1805]江戸後期の俳人。大坂の人。本名、安井政胤(やすいまさたね)。飛脚問屋を営む。大島蓼太(おおしまりょうた)に師事し、市井の人事句を得意とした。句文集に「俳懺悔」「俳諧袋」など...
おおしま‐りょうた【大島蓼太】
[1718〜1787]江戸中期の俳人。本名は吉川陽喬。信濃の人。別号、雪中庵。桜井吏登(さくらいりとう)に師事。江戸俳壇の実力者で、芭蕉への復帰を唱え、東西に吟行し、門人の数三千といわれた。編著...
おおの‐かずお【大野一雄】
[1906〜2010]舞踏家。北海道の生まれ。石井漠(ばく)、江口隆哉(たかや)に師事。土方巽(ひじかたたつみ)との共演などで舞踏界に大きな影響を与えた。海外公演も多く、特にヨーロッパで高い評価...
おかくら‐てんしん【岡倉天心】
[1863〜1913]美術評論家・思想家。横浜の生まれ。本名、覚三。フェノロサに師事。東京美術学校開設に尽力し、のち校長となる。日本美術院を創立し、明治日本画家の指導者として活躍。その後ボストン...
おかざき‐まさむね【岡崎正宗】
鎌倉末期の刀工。相模の人。五郎入道正宗と称する。新藤五国光に師事。相州物の大成者で、沸(にえ)の美の表現にすぐれた。無比の名匠といわれるが有銘の作は少なく、名物「庖丁(ほうちょう)正宗」「日向(...
おかだ‐さぶろうすけ【岡田三郎助】
[1869〜1939]洋画家。佐賀の生まれ。黒田清輝らに学び、のちフランスに留学し、ラファエル=コランに師事。外光派的作風の風景画と日本的情趣の装飾的女性像を描いた。また、舞台美術・図案・工芸の...
おかにし‐いちゅう【岡西惟中】
[1639〜1711]江戸前期から中期の俳人。因幡(いなば)の人。号は一時軒など。西山宗因に師事し、談林随一の論客として知られた。著「俳諧蒙求」「近来俳諧風体抄」など。