おおとり‐けいすけ【大鳥圭介】
[1833〜1911]江戸末期・明治初期の政治家。兵庫の人。緒方洪庵・江川英竜らに蘭学・兵学を学ぶ。戊辰(ぼしん)戦争で五稜郭にこもったが降伏。のち清国・朝鮮公使として日清戦争前後の外交工作を行...
おおよど‐みちかぜ【大淀三千風】
[1639〜1707]江戸前期の俳人。伊勢の人。本名、三井友翰(ゆうかん)。仙台に住んでのち、全国を遊歴。大磯で鴫立庵を再興した。著「日本行脚文集」「松島眺望集」など。
おの‐らんざん【小野蘭山】
[1729〜1810]江戸中期の本草(ほんぞう)学者。京都の人。名は職博(もとひろ)。松岡恕庵に学ぶ。幕命により江戸の医学館で講義するかたわら、諸国で薬草を採集。著「本草綱目啓蒙(ほんぞうこうも...
かがみ‐しこう【各務支考】
[1665〜1731]江戸中期の俳人。美濃の人。別号、獅子庵・東華坊など。蕉門の十哲の一人。師の没後は美濃派の一流を開いた。著「笈日記」「葛(くず)の松原」など。
かがわ‐かげき【香川景樹】
[1768〜1843]江戸後期の歌人。鳥取の人。号、桂園。香川景柄(かげもと)、小沢蘆庵に師事。賀茂真淵(かものまぶち)らの古代尊重主義に反対、純粋感情を重んじる桂園派を打ち立てた。著に歌集「桂...
かすが‐せんあん【春日潜庵】
[1811〜1878]江戸末期から明治初期の陽明学者。京都の生まれ。名は襄。字(あざな)は子賛。公卿の久我(こが)家に仕え、尊王攘夷論を主張した。のち、奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。
かも‐の‐ちょうめい【鴨長明】
[1155〜1216]鎌倉前期の歌人。通称、菊大夫。名は「ながあきら」とも読む。京都下鴨神社禰宜(ねぎ)の家に生まれ、のちに社司に推挙されたが実現せず、失意のうちに出家。山城国日野の外山(とやま...
かや‐しらお【加舎白雄】
[1738〜1791]江戸中期の俳人。信濃国上田の人。本名、吉春。別号は、昨烏・白尾坊など。諸国を遊歴し、江戸に春秋庵を開いた。著「面影集」「加佐里那止(かざりなし)」「俳諧寂栞(さびしおり)」など。
そが‐しょうはく【曽我蕭白】
[1730〜1781]江戸中期の画家。京都の人。本姓、三浦。名は暉雄(てるお)。曽我蛇足・直庵の画風を慕い、蛇足軒・蛇足十世と自称。荒々しい筆致で特異な人物画を描いた。
たき‐せいいち【滝精一】
[1873〜1945]美術史家。東京の生まれ。号、拙庵。和亭の子。日本美術史学の育成に尽力。また、美術雑誌「国華」の主幹を務めた。