こなかむら‐きよのり【小中村清矩】
[1822〜1895]幕末から明治初期の国学者。江戸の人。号、陽春廬(やすむろ)。和歌山藩の古学館教授。「古事類苑」の編纂(へんさん)に参加。著「官職制度沿革史」「歌舞音楽略史」など。
さいとう‐とくげん【斎藤徳元】
[1559〜1647]江戸初期の俳人。美濃の人。名は竜幸。岐阜城主織田秀信に仕えたが、関ヶ原の戦いに敗れて若狭(わかさ)に逃亡。のち、江戸に出て俳諧に専念した。著「俳諧初学抄」「徳元俳諧鈔」など。
さいとう‐ひこまろ【斎藤彦麿】
[1768〜1854]江戸後期の国学者。三河の人。石見(いわみ)の松平氏に仕え、江戸に住み、賀茂季鷹・伊勢貞丈・本居宣長に学んだ。著「勢語図説抄」、歌集「蓬蕽集(ほうどうしゅう)」など。
さいとう‐やくろう【斎藤弥九郎】
[1798〜1871]江戸後期の剣客。越中の人。名は善道。号、篤信斎。江戸に出て神道無念流の剣を学び、のち、道場練兵館を開いた。門人に桂小五郎(木戸孝允)らがいる。
さかい‐ただかつ【酒井忠勝】
[1587〜1662]江戸前期の幕臣。老中・大老。若狭小浜城主。3代将軍家光の時、幕政の中心として活躍。家光の遺命により他の老中とともに4代家綱を補佐。
さかい‐ただよ【酒井忠世】
[1572〜1636]江戸初期の幕臣。老中・大老。上野厩橋(うまやばし)城主。2代将軍秀忠から3代家光の前半にかけて幕政の中心として活躍。
さかいだ‐かきえもん【酒井田柿右衛門】
[1596〜1666]江戸初期の陶工。肥前国有田の人。中国の上絵付けの技法を学び、日本で初めて赤絵の焼成に成功、国内外に大きな影響を与えた。子孫代々柿右衛門を名乗り、その作品をも柿右衛門という。
しげよし【繁慶】
桃山時代・江戸初期の刀工。三河の人。江戸新刀の名工。駿河で鉄砲鍛冶となり、清尭と称す。のちに江戸で刀を作り、繁慶(はんけい)と改名した。生没年未詳。
しづき‐ただお【志筑忠雄】
[1760〜1806]江戸中期の蘭学者。長崎の人。本姓は中野。通称、忠次郎。号、柳圃(りゅうほ)。「暦象新書」を訳述してニュートンの学説を紹介。他に訳著「鎖国論」「和蘭詞品考」など。
すが‐せんすけ【菅専助】
江戸後期の浄瑠璃作者。京都の人。人形浄瑠璃の衰退期に、主に豊竹座のために筆をとり、新風を吹きこんだ。作「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」など。...