あべ‐の‐せいめい【安倍晴明】
[921〜1005]平安中期の陰陽家(おんようけ)。土御門(つちみかど)家の祖。彼の占いや予言をたたえた説話は今昔物語集・宇治拾遺物語などにみられる。著「占事略決」。
おがわ‐みめい【小川未明】
[1882〜1961]小説家・童話作家。新潟の生まれ。本名、健作。ロマンチックな作風から社会主義的傾向へと変わったが、のち童話に専念。童話を文学として確立した先駆者の一人。小説「魯鈍な猫」、童話...
おの‐ただあき【小野忠明】
[1565〜1628]江戸初期の剣客。安房(あわ)の人。通称、次郎右衛門。前名、神子上典膳(みこがみてんぜん)。小野派一刀流の祖。伊藤一刀斎に剣術を学び、秘伝を伝授され、徳川秀忠に仕えた。
かんばら‐ありあけ【蒲原有明】
[1875〜1952]詩人。東京の生まれ。本名、隼雄(はやお)。島崎藤村とともに新体詩の完成者となり、さらに日本象徴詩の先駆者となる。詩集「草わかば」「独絃哀歌」「春鳥集」「有明集」などがある。
し‐しめい【史思明】
[704ころ〜761]中国、唐代の武将。安史の乱の指導者。営州(遼寧(りょうねい)省)生まれの突厥(とっけつ)系の胡人。安禄山とともに各地を転戦。禄山の死後、いったん朝廷にくだり、のち再びそむい...
しらかわ‐まさあき【白川方明】
[1949〜 ]銀行家・経済学者。福岡の生まれ。昭和47年(1972)日本銀行に入行。国際局参事や理事を歴任し、平成20年(2008)総裁に就任。
つちや‐ぶんめい【土屋文明】
[1890〜1990]歌人。群馬の生まれ。伊藤左千夫に師事。処女歌集「ふゆくさ」で認められ、「アララギ」の中心歌人として活躍。文化勲章受章。歌集「山下水」「自流泉」、研究書「万葉集私注」など。
ぶん‐ちょうめい【文徴明】
[1470〜1559]中国、明の文人。蘇州(江蘇省)の人。名は璧(へき)。徴明は字(あざな)。のちに徴仲を字とした。号、衡山など。沈周(しんしゅう)に学び、呉派の文人画風を発展させた。著「甫田(...
ホー‐チミン【Ho Chi-Minh】
[1890〜1969]ベトナムの政治家。植民地解放の志を抱いてグエン=アイコク(阮愛国)の名でフランスに滞在中、社会主義運動に参加。1920年フランス共産党の創設に参加後はソ連・中国で活動。1...
みつおか‐あきら【光岡明】
[1932〜2004]小説家。熊本の生まれ。新聞社に勤務するかたわら執筆活動を行う。ルポルタージュを思わせる手法で、戦時中の人間心理や日常生活に潜むあやうさを描いて評価された。「機雷」で直木賞受...