みょうえん【明円】
[?〜1199]平安末期・鎌倉初期の円派の仏師。慶派の台頭した時期にあって、円派の伝統的な彫刻様式を伝えた。大覚寺の五大明王像などの作品がある。めいえん。
みょうがく【明覚】
[1056〜?]平安後期の天台宗の僧。加賀の温泉寺に住し、悉曇(しったん)学・国語音韻などの研究にすぐれた業績を残した。著「悉曇大底」「梵字形音義(ぼんじぎょうおんぎ)」「悉曇要訣(しったんよう...
みょうくう【明空】
鎌倉後期の早歌(そうか)(宴曲)の作詞・作曲者。「宴曲集」「拾菓集」などの撰者。天台宗の僧ともいう。生没年未詳。みょうぐう。めいくう。
みよし‐きよゆき【三善清行】
[847〜919]平安前期の漢学者。文章博士(もんじょうはかせ)兼大学頭(だいがくのかみ)。経史・詩文に通じ、上奏文の「革命勘文」「意見封事十二箇条」は有名。また、「延喜式」の編集に参加。著「藤...
みよし‐しょうらく【三好松洛】
江戸中期の浄瑠璃作者。伊予の人とも、大坂の人ともいう。竹本座の多くの浄瑠璃に作者として名を連ねている。竹田出雲・並木千柳らとの合作に「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」など。生没年未詳。
ミラボー【Honoré Gabriel Riqueti Mirabeau】
[1749〜1791]フランスの政治家。1789年、三部会の第三身分代表となり、国民議会の成立に尽力。立憲君主制を主張、フランス革命初期の指導者となったが、革命の進展とともに市民の支持を失い、死...
むかい‐きょらい【向井去来】
[1651〜1704]江戸前・中期の俳人。蕉門十哲の一人。長崎の人。名は兼時。字(あざな)は元淵。別号、落柿舎(らくししゃ)。京都嵯峨(さが)の落柿舎に住み、芭蕉に師事。野沢凡兆とともに「猿蓑(...
もとき‐よしなが【本木良永】
[1735〜1794]江戸中期の蘭学者。名は「りょうえい」とも。通称、栄之進。のち、仁太夫。長崎オランダ通詞として、訳書「天地二球用法」により、日本にコペルニクスの地動説を紹介。著「阿蘭陀海鏡書...
もりかわ‐とえん【森川杜園】
[1820〜1894]江戸末期・明治期の彫刻家。奈良の生まれ。奈良人形を作り、奈良一刀彫の祖ともされる。
ゆうき‐うじとも【結城氏朝】
[1402〜1441]室町中期の武将。下総(しもうさ)の人。上杉憲実に対抗、足利持氏死後、その遺児を迎えて結城城に籠ったが、上杉軍に敗れて自殺。