いとう‐とうがい【伊藤東涯】
[1670〜1736]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の長子。名は長胤。父の学説を継承、大成させた。著「古学指要」「弁疑録」「操觚字訣(そうこじけつ)」など。
いとう‐ばいう【伊藤梅宇】
[1683〜1745]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の次子。名は長英。歴史・有職(ゆうそく)故実に詳しかった。著「見聞談叢」など。
いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】
[1694〜1778]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の第5子。名は長堅。兄東涯に学び、和歌山藩主に仕えた。著「書反正」「詩古言」など。
いな‐ただつぐ【伊奈忠次】
[1550〜1610]江戸初期の幕臣。通称、熊蔵。徳川家康の近習として、検地・治水・新田開発などに敏腕を振るう。初代関東郡代。
いなづ‐ぎくう【稲津祇空】
[1663〜1733]江戸中期の俳人。大坂の人。別号、敬雨。江戸に出て其角(きかく)に師事。宗祇(そうぎ)を慕い、祇空と号した。その俳諧は法師風といわれ平明であった。
いなむら‐さんぱく【稲村三伯】
[1758〜1811]江戸後期の蘭学者。鳥取藩医。因幡(いなば)の人。大槻玄沢(おおつきげんたく)に師事し、蘭日対訳辞書「波留麻和解(ハルマわげ)」(江戸ハルマ)を編纂(へんさん)。のち、海上随...
いなわしろ‐けんさい【猪苗代兼載】
[1452〜1510]室町中期の連歌師。会津の人。名は宗春。号、相園坊・耕閑軒。心敬に師事。宗祇らと「新撰菟玖波集」を編集。句集「園塵(そののちり)」など。
いのうえ‐きんが【井上金峨】
[1732〜1784]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は立元。伊藤仁斎・荻生徂徠(おぎゅうそらい)の学を学び、のち折衷学派を確立。著「経義折衷」など。
いのうえ‐しんかい【井上真改】
[?〜1682]江戸初期の刀工。日向(ひゅうが)の人。大坂で国貞の跡を継ぎ、2代目和泉守国貞を名のったが、のち井上真改と改めた。2代目津田助広と並ぶ大坂新刀の名工で、その作は大坂正宗と称された。
いのうえ‐つとむ【井上勤】
[1850〜1928]翻訳家。徳島の生まれ。大蔵省、文部省などに勤めるかたわら、ベルヌ「月世界一周」、トマス=モア「良政府談」、デフォー「魯敏孫(ロビンソン)漂流記」などを翻訳し、明治初期西洋文...