おざき‐かずお【尾崎一雄】
[1899〜1983]小説家。三重の生まれ。志賀直哉に師事。ユーモラスな独自の筆致の昭和期の代表的な私小説家。「暢気眼鏡(のんきめがね)」で芥川賞を受賞。他に「虫のいろいろ」「あの日この日」など...
おざわ‐ろあん【小沢蘆庵】
[1723〜1801]江戸中期の歌人。名は玄仲(はるなか)。尾張国犬山藩士。「ただごと歌」を主張、和歌は自然な感情を平淡に歌うべきものとした。著に、家集「六帖詠草」、歌論「蘆かび」など。
おぜ‐ほあん【小瀬甫庵】
[1564〜1640]安土桃山・江戸初期の儒学者・医者。尾張の人。名は道喜。豊臣秀次・堀尾吉晴・前田利常に仕えた。著「太閤記」「信長記」など。
おだ‐うらく【織田有楽】
[1547〜1622]安土桃山・江戸初期の武将。信秀の子。信長の弟。名は長益。兄の死後、一時は豊臣秀吉と対立したが、のち秀吉に仕え、大坂夏の陣の直前、京都に隠棲して風流を友とした。利休高弟七人の...
おやまだ‐ともきよ【小山田与清】
[1783〜1847]江戸後期の国学者。武蔵の人。一時、高田姓を名のる。号は松屋(まつのや)。村田春海(むらたはるみ)に師事、故実考証の学に通じた。「八洲文藻」を撰し、著書に「松屋筆記」がある。
かいけい【快慶】
鎌倉前期の仏師。号、安阿弥(あんなみ)。運慶の父康慶の弟子といわれる。作風は運慶の剛健な表現に対して、安阿弥様とよばれる理知的で流麗な形式美を見せ、後世の仏像様式に大きな影響を与えた。作品に浄土...
かくばん【覚鑁】
[1095〜1144]平安後期の真言宗の僧。肥前の人。新義真言宗の開祖。また、伝法院流の祖。諡号(しごう)は興教大師。高野山に大伝法院・密厳院などを建立し、金剛峰寺とともに座主を兼ねたが、一山の...
か‐けい【夏珪】
中国、宋代の画家。銭塘(せんとう)(浙江省杭州)の人。字(あざな)は禹玉(うぎょく)。馬遠(ばえん)とともに南宋の宮廷画院を代表する山水画家。室町中期以降の日本の山水画に影響を与えた。生没年未詳。
かざんいん‐もろかた【花山院師賢】
[1301〜1332]鎌倉末期の公卿。正二位大納言。歌人。後醍醐(ごだいご)天皇が北条氏討伐の兵を挙げたとき、天皇の身代わりとなって比叡山(ひえいざん)に行き、天皇の笠置(かさぎ)遷幸を成功させた。
かすが‐の‐つぼね【春日局】
[1579〜1643]江戸前期の大奥の女中。徳川3代将軍家光の乳母。稲葉正成の妻。名は福。家光が将軍継嗣になるのに功績があり、大奥を任せられ、権勢を振るった。
歌舞伎。時代物。5幕。明治24...