こうしょう【康尚】
平安中期の仏師。定朝(じょうちょう)の父。子の定朝をはじめとする多くの弟子を抱えて仏所を形成、摂関家の造寺発願に際して造仏に従事し、仏師職の祖といわれる。今日、確証ある遺作は伝存しないが、東福寺...
こう‐せいとく【高斉徳】
渤海(ぼっかい)国の遣日使節。神亀4年(727)最初の使節として来日、入京し、翌年、信書などを持って帰国。生没年未詳。
こうそん‐りゅう【公孫竜】
中国、戦国時代の趙(ちょう)の思想家。字(あざな)は子秉(しへい)。白馬非馬論・堅白同異論などの詭弁(きべん)的議論で知られ、批判も受けたが、概念の差異を分析し、意味論的論理学を発達させた功績は...
こうの‐みちあり【河野通有】
鎌倉後期の武将。伊予の人。弘安の役に伊予水軍を率いて軍功をあげ、肥前・肥後などに恩賞の地を得た。生没年未詳。
こう‐やちょう【公冶長】
中国、春秋時代の人。字(あざな)は子長。孔子の門人で女婿。鳥の言葉を解したという。生没年未詳。
こく‐し【告子】
中国、戦国時代の思想家。一説に、名は不害。孟子と論争し、孟子の性善説に対し、人間の本性は善とも悪とも判別できず、導き方で善悪が定まるとした。生没年未詳。
ここう‐たんぽ【古公亶父】
中国、周の文王の祖父。初め豳(ひん)にあったが、岐山(きざん)のふもとに移り、周を建てたといわれる。太王と諡号(しごう)。生没年未詳。
こごう【小督】
中納言藤原成範(ふじわらのしげのり)の娘。高倉天皇に愛されたため、建礼門院の父平清盛によって追放された。小督の局(つぼね)。生没年未詳。 謡曲。四番目物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。高倉...
こじじゅう【小侍従】
平安末期の女流歌人。石清水(いわしみず)八幡宮別当紀光清の娘。二条天皇、のち高倉天皇に仕えた。平家物語の月見の章に、藤原実定との和歌の贈答により「待宵(まつよい)の小侍従」とよばれた挿話がある。...
こせ‐の‐かなおか【巨勢金岡】
平安初期の宮廷画家。巨勢派の始祖。唐絵(からえ)を描く一方、和様の風景画・風俗画を制作。その画風は「新様」とよばれ、大和絵成立にかかわった最初の画家とされるが、作品は現存しない。生没年未詳。