ふじわら‐の‐いえたか【藤原家隆】
[1158〜1237]平安末期・鎌倉前期の歌人。名は「かりゅう」とも。寂蓮の養子。藤原俊成に学び、「新古今和歌集」撰者の一人となり、藤原定家と並び称された。家集に「壬二(みに)集」がある。
ふじわら‐の‐さねさだ【藤原実定】
[1139〜1192]平安末期の公卿・歌人。左大臣。家集「林下集」、日記「庭槐抄」など。後徳大寺(ごとくだいじ)実定。
ふじわら‐の‐たかのぶ【藤原隆信】
[1142〜1205]平安末期・鎌倉初期の宮廷画家・歌人。法名、戒心。定家の異父兄。似絵(にせえ)の先駆者で、神護寺所蔵の源頼朝像・平重盛像の作者と伝えられる。家集「隆信朝臣集」。
ふじわら‐の‐ためなり【藤原為業】
平安末期の歌人。出家して寂念(じゃくねん)と号し、兄弟の為経(寂超)・頼業(寂然)とともに大原に隠れ住み、大原三寂と称された。歌は「千載集」などにみえる。生没年未詳。
ふじわら‐の‐のぶふさ【藤原宣房】
[1258〜?]鎌倉末期の公卿。別名、万里小路(までのこうじ)宣房。後醍醐天皇の厚遇を受け、吉田定房・北畠親房とともに、後(のち)の三房(さんぼう)と称された。のち出家。日記「万一記(まんいつき...
ふじわら‐の‐もとひら【藤原基衡】
平安末期の陸奥(むつ)の豪族。清衡の子。秀衡の父。平泉に居館を構え、陸奥六郡を支配して奥州藤原氏3代の栄華を誇った。毛越寺(もうつうじ)を建立。生没年未詳。
ふじわら‐の‐やすひら【藤原泰衡】
[1155〜1189]平安末期の陸奥(むつ)の豪族。秀衡の子。父の遺言で源義経をかくまったが、頼朝方の圧迫に耐えかね、衣川の館(たて)に攻めて殺した。のち、頼朝に攻められて逃走中、部下に殺され、...
ふじわら‐の‐よりなり【藤原頼業】
平安末期の歌人。出家して寂然(じゃくぜん)と号し、兄弟の為業(寂念)・為経(寂超)とともに大原に隠れ住み、大原三寂と称された。歌集「寂然法師集」「唯心房集」など。生没年未詳。
フラゴナール【Jean Honoré Fragonard】
[1732〜1806]フランスの画家。ロココ美術の代表者の一人で、ブルボン王朝末期の宮廷風俗や人物などを、軽妙な筆致と甘美な色彩で描いた。作「読書する女」など。
ほうねん【法然】
[1133〜1212]平安末期の浄土宗の僧。美作(みまさか)の人。諱(いみな)は源空。比叡山の黒谷で天台および諸宗を学び、安元元年(1175)称名念仏に専念する立場を確立し浄土宗を開いた。洛東吉...