かねうじ【兼氏】
鎌倉末期の刀工。正宗の弟子で正宗十哲の一人。大和から美濃国多芸郡志津に移り、志津三郎と称した。
かねみつ【兼光】
鎌倉末期の刀工。備前長船(おさふね)の人。「左衛門尉」と銘した。生没年未詳。
かのう‐なつお【加納夏雄】
[1828〜1898]幕末・明治の彫金家。山城の人。円山派絵画も学び、江戸に出て刀装具などに写生風の彫法を用いて活躍。片切り彫りを得意とした。東京美術学校教授。
かのう‐もろひら【加納諸平】
[1806〜1857]江戸末期の歌人・国学者。遠江(とおとうみ)の人。旧姓、夏目。号、柿園(しえん)。紀伊藩に仕え、「紀伊続風土記」「紀伊国名所図絵」などを編集。著「柿園詠草」など。
カラッチ【Carracci】
イタリア、ボローニャの画家一族。アンニーバレ(Annibale[1560〜1609])、および兄のアゴスティーノ(Agostino[1557〜1602])と従兄弟(いとこ)のロドビコ(Lodov...
かわなべ‐きょうさい【河鍋暁斎】
[1831〜1889]幕末・明治前期の日本画家。下総(しもうさ)の人。号、洞郁・狂斎など。狩野派と浮世絵を学び、両者を取り入れた鋭い写実と特異な画風に特色を示した。
がん‐しすい【顔之推】
[531〜590ころ]中国、南北朝時代末期の学者。字(あざな)は介。臨沂(山東省)の人。梁(りょう)・北斉・北周・隋各朝に仕え、家訓書「顔氏家訓」を著した。儒者でありながら仏教思想を高く評価した。
きむら‐まさこと【木村正辞】
[1827〜1913]幕末・明治の国文学者。千葉の生まれ。号は欟斎(つきのや)。東大教授。著「万葉集文字弁証」など。
きよかわ‐はちろう【清川八郎】
[1830〜1863]幕末の志士。庄内藩の郷士の子。はじめ尊王攘夷運動に参加したが、寺田屋事件に失望して幕府の浪士組結成に参加。近藤勇らと対立して暗殺された。
ぎょく‐かん【玉澗】
中国、宋末・元初の画僧。本名は若芬(じゃくふん)、字(あざな)は仲石。浙江(せっこう)省の人。破墨(はぼく)山水を得意とし、代表作に「廬山図」「瀟湘八景図」がある。生没年未詳。