なかむら‐しんいちろう【中村真一郎】
[1918〜1997]小説家・文芸評論家。東京の生まれ。戦時下に書き綴った「死の影の下に」などで戦後派作家として注目を集める。他に「空中庭園」「四季」四部作など。評伝「頼山陽(らいさんよう)とそ...
はせがわ‐かずひこ【長谷川和彦】
[1946〜 ]映画監督。広島の生まれ。中上健次の小説「蛇淫(じゃいん)」を映画化した「青春の殺人者」で監督デビュー、多くの映画賞を受賞し注目を集める。2作目「太陽を盗んだ男」発表以降は監督業か...
はたやま‐ひろし【畑山博】
[1935〜2001]小説家・放送作家。東京の生まれ。放送作家をしながら創作を続け、「いつか汽笛を鳴らして」で芥川賞受賞。社会的弱者や被差別者の感情を描いた作品で注目される。他に「母を拭く夜」「...
ハムスン【Knut Hamsun】
[1859〜1952]ノルウェーの小説家。放浪者の孤高の精神を書いた「飢え」で注目を浴び、のち、開拓農民の生活を叙事詩的に描いた。1920年ノーベル文学賞受賞。ほかに「土の恵み」など。
はやし‐ただひこ【林忠彦】
[1918〜1990]写真家。山口の生まれ。戦前から報道写真家として活動し、戦後「小説新潮」誌に掲載した作家のポートレートで注目を集めた。写真集に「日本の作家」「カストリ時代」など。
はら‐かつろう【原勝郎】
[1871〜1924]歴史学者。岩手の生まれ。京大教授。日本中世史研究の開拓者で、鎌倉時代から戦国時代を中世として区分したことで知られる。西洋近現代史研究にも力を注いだ。著作に「日本中世史」「東...
バルビュス【Henri Barbusse】
[1873〜1935]フランスの小説家。人間の情念を赤裸々に描いた「地獄」、次いで反戦小説「砲火」で注目を浴びる。のち「クラルテ」を発表し、平和運動にも尽力。→クラルテ
ヒエロニムス【Eusebius Sophronius Hieronymus】
[340ころ〜420]キリスト教の教父。古代西方教会の聖書学者。教皇秘書などを歴任後、ベツレヘムで修道院の指導にあたるかたわら、聖書のラテン語訳「ウルガタ」や聖書注解などを著した。
ペラギウス【Pelagius】
[354〜420ころ]イギリスの修道士・神学者。自由意志という人間の能力を強調し、原罪を否定。アウグスティヌスらの批判を受けて、416年に異端とされた。著「パウロ書簡注解」。
まふね‐ゆたか【真船豊】
[1902〜1977]劇作家。福島の生まれ。戯曲「鼬(いたち)」で注目され、久保田万太郎に師事。第二次大戦後は笑劇(ファルス)やラジオドラマに力を注いだ。他に「裸の町」「中橋公館」など。