くらみつ‐としお【倉光俊夫】
[1908〜1985]小説家。東京の生まれ。朝日新聞社会部を経て、松竹演劇部、映画部勤務ののち、作家となる。「連絡員」で芥川賞受賞。私誌「蚯蚓(みみず)」を発行。他の作品に「雪の下」「冷べたい水...
くりしま‐すみこ【栗島すみ子】
[1902〜1987]映画女優・日本舞踊家。東京の生まれ。本名、池田すみ子。映画「虞美人草(ぐびじんそう)」に出演し、松竹のスターとなる。引退後は日本舞踊に専念。代表作に「生(な)さぬ仲」「船頭...
クリスチーヌ‐ド‐ピザン【Christine de Pisan】
[1364ころ〜1430ころ]イタリア生まれのフランスの女流詩人・著作家。優雅なバラードを多く作る一方、「薔薇(ばら)物語」を批判して女性擁護の論陣を張った。
くりもと‐かおる【栗本薫】
[1953〜2009]小説家・文芸評論家。東京の生まれ。本名、今岡純代(すみよ)。評論家としての名義は中島梓(あずさ)。ミステリー・SF・ファンタジー執筆など幅広く活躍。「ぼくらの時代」で江戸川...
くりやがわ‐はくそん【厨川白村】
[1880〜1923]英文学者・評論家。京大教授。京都の生まれ。本名、辰夫。「近代文学十講」で、西欧の近代文学思潮を体系的に解説。他に「象牙の塔を出て」「近代の恋愛観」など。
くるす‐さぶろう【来栖三郎】
[1886〜1954]外交官。神奈川の生まれ。駐ドイツ大使として日独伊三国同盟を成立させ、太平洋戦争直前には、特派大使として対米交渉を行った。
くるまたに‐ちょうきつ【車谷長吉】
[1945〜2015]小説家。兵庫の生まれ。本名、車谷嘉彦(しゃたによしひこ)。放浪生活の経験や煩悩から逃れられない生の苦しみを描いた私小説が評価され、「赤目四十八滝(あかめしじゅうやたき)心中...
くるみざわ‐こうし【胡桃沢耕史】
[1925〜1994]小説家。東京の生まれ。本名、清水正二郎。本名で数多くの官能小説を執筆した後、放浪の旅に出る。帰国後、多彩な題材の大衆小説を手がけ、「黒パン俘虜記(ふりょき)」で直木賞受賞。...
くれ‐しげいち【呉茂一】
[1897〜1977]西洋古典文学者。東京の生まれ。秀三の長男。東大・名古屋大教授。ギリシャ神話の研究に力を注ぎ、邦訳多数。「イリアス」の翻訳で読売文学賞、ギリシャ叙情詩の訳詩集「花冠」で日本翻...
くれ‐しゅうぞう【呉秀三】
[1865〜1932]精神医学者・医史学者。江戸の生まれ。巣鴨病院(のちの松沢病院)院長。ウィーンに留学し、日本にクレペリンの説を移入。精神障害患者の保護、知的障害者の教育の先駆者。医学史研究、...