こすぎ‐てんがい【小杉天外】
[1865〜1952]小説家。秋田の生まれ。本名、為蔵。斎藤緑雨に師事。ゾラの自然主義の影響を受けて「はつ姿」「はやり唄」を発表。他に通俗的小説「魔風恋風」などがある。
こせき‐さんえい【小関三英】
[1787〜1839]江戸後期の蘭学者・医者。出羽の人。名は好義。江戸で医学・蘭学を学び、岸和田藩医・幕府天文台翻訳掛を務めた。尚歯会の一員となり、蛮社の獄に連座して自刃。
こにし‐ゆきなが【小西行長】
[?〜1600]安土桃山時代の武将。和泉(いずみ)の人。通称弥九郎。受洗名アグスチン。堺の豪商の子。豊臣秀吉に仕え、文禄の役・慶長の役に活躍。秀吉の死後、石田三成らと行動をともにし、関ヶ原の戦い...
このえ‐ひでまろ【近衛秀麿】
[1898〜1973]指揮者・作曲家。東京の生まれ。篤麿の子、文麿の弟。芸術院会員。山田耕筰とともに日本交響楽協会を創立、のち新交響楽団(現NHK交響楽団)を結成。日本の交響楽団の育成に努める。...
こばやかわ‐たかかげ【小早川隆景】
[1533〜1597]安土桃山時代の武将。毛利元就(もうりもとなり)の三男。幼名、徳寿丸、のち又四郎。安芸の小早川家を継ぐ。織田信長の中国攻略に羽柴秀吉と戦ったが和解、秀吉の信を得て五大老の一人...
こばやし‐たきじ【小林多喜二】
[1903〜1933]小説家。秋田の生まれ。プロレタリア作家として、国家権力に抵抗する労働者・農民の姿を描いた。官憲に逮捕され、拷問により虐殺された。作「蟹工船」「党生活者」「不在地主」など。
ごせだ‐ほうりゅう【五姓田芳柳】
[1827〜1892]画家。江戸の人。本姓、浅田。浮世絵や狩野派を学ぶ一方、長崎で洋画に出会い、独学でそれらを折衷した画風を創出。横浜で肖像画・風俗画を多く描き、横浜画とよばれた。
ごせだ‐よしまつ【五姓田義松】
[1855〜1915]洋画家。江戸の生まれ。初世五姓田芳柳の次男。横浜でワーグマンに学び、渡仏してボナに師事、パリのサロンに日本人として初入選する。帰国後、明治美術会の創立に参加。代表作に「操芝...
ごとう‐ちゅうがい【後藤宙外】
[1867〜1938]小説家・評論家。秋田の生まれ。本名、寅之助。「新小説」を編集し、反自然主義の立場に立つ。小説「ありのすさび」「闇のうつつ」、回想録「明治文壇回顧録」など。
ごとう‐またべえ【後藤又兵衛】
[?〜1615]安土桃山・江戸初期の武将。播磨(はりま)の人。名は基次。黒田孝高・長政に仕え、豊臣秀吉の九州出兵、文禄の役・慶長の役、関ヶ原の戦いに功をあげたが、のち、長政に疎んぜられて黒田家を...