やつ‐なおひで【谷津直秀】
[1876〜1947]動物学者。東京の生まれ。東大教授。実験形態学・実験発生学および分類学の発展に貢献。著「動物分類表」「無脊椎動物系統学概論」など。
やまもと‐ふみお【山本文緒】
[1962〜2021]小説家。神奈川の生まれ。ジュニア小説を中心に執筆活動に入るが、その後一般文芸に転向。割り切れない人間の心理を巧みに描く恋愛小説を意欲的に発表する。「プラナリア」で直木賞受賞...
やまもと‐ゆうぞう【山本有三】
[1887〜1974]劇作家・小説家。栃木の生まれ。本名、勇造。人道主義的な社会劇作家として出発、のち理想主義的な小説を発表。文化勲章受章。戯曲「嬰児殺し」「坂崎出羽守」、小説「波」「女の一生」...
ゆうき‐しょうじ【結城昌治】
[1927〜1996]小説家。東京の生まれ。本名、田村幸雄。推理小説やスパイ小説を数多く発表し人気作家となる。硬質の作風で、日本のハードボイルドの先駆者と呼ばれた。「軍旗はためく下に」で直木賞受...
ゆうひ【熊斐】
[1693〜1773]江戸中期の画家。長崎の人。本姓は神代(くましろ)、のち熊代。別号、繍江(しゅうこう)。唐通詞の家に生まれ、画を清人沈南蘋(しんなんぴん)に学んで南蘋派花鳥画の先駆となる。代...
ゆきさだ‐いさお【行定勲】
[1968〜 ]映画監督。熊本の生まれ。初の劇場公開作品「ひまわり」で頭角を現し、金城一紀原作の「GO(ゴー)」で各映画賞を受賞、国内外で高い評価を受ける。代表作「世界の中心で、愛をさけぶ」「北...
ゆ‐しん【庾信】
[513〜581]中国、南北朝時代の文人。南陽郡新野(河南省)の人。字(あざな)は子山(しざん)。南朝の梁(りょう)に仕え、のちに西魏・北周に仕えた。宮廷文学を代表する詩人で、その詩は徐陵の文と...
よこせ‐やう【横瀬夜雨】
[1878〜1934]詩人。茨城の生まれ。本名、虎寿。別号、利根丸・宝湖。河井酔茗・伊良子清白とともに文庫派の代表的詩人。恋愛叙情詩や地方色豊かな作品で知られた。詩集「夕月」「花守」「二十八宿」など。
よこみぞ‐せいし【横溝正史】
[1902〜1981]小説家。兵庫の生まれ。本名、正史(まさし)。日本の風土に怪奇性を融合させた本格推理小説を発表。作「本陣殺人事件」「八つ墓村」「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄(てまりうた)」「...
よしい‐いさむ【吉井勇】
[1886〜1960]歌人・劇作家。東京の生まれ。「明星」「スバル」によって相聞歌などを発表、また、芸人の世界を描いた独自の市井(しせい)劇で知られる。歌集「酒ほがひ」「祇園歌集」「人間経」、戯...