こすぎ‐ほうあん【小杉放庵】
[1881〜1964]画家。栃木の生まれ。本名、国太郎。初号、未醒(みせい)。再興日本美術院の洋画部を主宰、のち春陽会設立に参画。昭和に入って放庵と改号、気品のある水墨画を多く描いた。和歌・随筆...
こぼり‐あんぬ【小堀杏奴】
[1909〜1998]随筆家・小説家。東京の生まれ。森鴎外の次女、茉莉の妹。画家小堀四郎の妻。著作に、父鴎外の思い出を描いた「晩年の父」のほか、小説「春のかぎり」など。
こやま‐きよし【小山清】
[1911〜1965]小説家。東京の生まれ。太宰治に師事。庶民の生活を描く短編小説を中心に執筆。太宰を回想する随筆も残した。作「落穂拾ひ」「朴歯(ほおば)の下駄」など。
こんどう‐けいたろう【近藤啓太郎】
[1920〜2002]小説家。三重の生まれ。「第三の新人」の一人。「海人舟(あまぶね)」で芥川賞受賞。美術評論も手がける。他に「海」「微笑」、随筆「奥村土牛(とぎゅう)」など。
さんとう‐きょうでん【山東京伝】
[1761〜1816]江戸後期の戯作者・浮世絵師。江戸の人。本名、岩瀬醒(いわせさむる)。通称、京屋伝蔵。浮世絵を北尾重政に学び、北尾政演(まさのぶ)と名乗る。のち、戯作に筆をふるった。寛政の改...
しば‐こうかん【司馬江漢】
[1747〜1818]江戸後期の洋風画家。江戸の人。本名、安藤吉次郎。別号、春波楼など。鈴木春信門下の浮世絵師となるが、のち写生体の漢画、美人画を描き、さらに平賀源内らの影響で洋風画に転じた。日...
しらす‐まさこ【白洲正子】
[1910〜1998]随筆家。東京の生まれ。次郎の妻。幼少より能を習い、当時は女人禁制とされていた能舞台に女性演者として初めて立った。「能面」「かくれ里」で読売文学賞を二度受賞。能のほか、古美術...
すが‐あつこ【須賀敦子】
[1929〜1998]随筆家・翻訳家・イタリア文学者。兵庫の生まれ。イタリアに移住し、谷崎潤一郎や川端康成などの小説をイタリア語訳。帰国後はイタリア文学者として活躍し、タブッキやムナーリらの作品...
すぎむら‐そじんかん【杉村楚人冠】
[1872〜1945]新聞記者・随筆家。和歌山の生まれ。本名、広太郎。東京朝日新聞に入社し新聞事業の近代化に尽力。著「最近新聞紙学」「へちまの皮」など。
すすきだ‐きゅうきん【薄田泣菫】
[1877〜1945]詩人・随筆家。岡山の生まれ。本名、淳介。蒲原有明(かんばらありあけ)とともに近代詩の一時代を画した。詩集「暮笛集」「ゆく春」「白羊宮」、随筆集「茶話(ちゃばなし)」など。