あなやま‐ばいせつ【穴山梅雪】
[1541〜1582]戦国時代の武将。甲斐武田氏の一族。名は信君。駿河江尻城主。武田氏滅亡の際、徳川家康に内通し、織田信長に降伏。上洛のおり本能寺の変にあい、帰国の途次に一揆勢に殺された。
かのう‐さんせつ【狩野山雪】
[1590〜1651]江戸前期の画家。肥前の人。名は光家。通称、平四郎。狩野山楽の門弟で、のち養子となる。理知的な構成の装飾画に独自の造形性を示した。
かんぜ‐かせつ【観世華雪】
[1884〜1959]能楽師。シテ方観世流。東京の生まれ。本名、織雄(おりお)。分家の5世銕之丞(てつのじょう)(号、紅雪)の子で、6世を襲名。のち華雪と改名。義兄梅若万三郎らと梅若流を創立した...
さっさ‐せいせつ【佐々醒雪】
[1872〜1917]国文学者・俳人。京都の生まれ。本名、政一(まさかず)。近世俳諧・歌謡の研究者。また、俳句結社「筑波会」同人として作句。著「連俳小史」「俗曲評釈」「修辞法講話」など。
ながさわ‐ろせつ【長沢蘆雪】
[1754〜1799]江戸中期の画家。山城の人。名は政勝、または魚(ぎょ)。字(あざな)は氷計。円山応挙(まるやまおうきょ)の門下。奇抜な構図と奔放な筆致で障壁画を多く残した。作、厳島神社の絵馬...
はしもと‐かんせつ【橋本関雪】
[1883〜1945]日本画家。兵庫の生まれ。本名、貫一。竹内栖鳳(たけうちせいほう)に師事。四条派の画風に南画などの技法を加味した画風で、関西日本画壇に重きをなした。作「玄猿」など。
はっとり‐らんせつ【服部嵐雪】
[1654〜1707]江戸前・中期の俳人。蕉門十哲の一人。江戸の人。名は治助(はるすけ)。通称、彦兵衛。別号、雪中庵など。武士から俳諧の宗匠となり、穏健な俳風で、江戸俳壇を其角(きかく)と二分し...
ゆい‐しょうせつ【由井正雪】
[1605〜1651]江戸初期の兵法家。駿河の人。姓は由比とも。慶安の変の主謀者。江戸に楠木流軍学の教授所を開き、浪人を集めて倒幕をはかったが、事前に発覚し自殺。 塚原渋柿園の歴史小説。明治...
らんせつ【嵐雪】
⇒服部嵐雪(はっとりらんせつ)
ろせつ【蘆雪】
⇒長沢蘆雪(ながさわろせつ)