かきのき‐きんすけ【柿木金助】
江戸中期の盗賊。正徳2年(1712)大凧(おおだこ)にからだを結びつけて名古屋城天守閣に登り、金の鯱(しゃちほこ)のうろこを盗んだといわれる。これを脚色したものに歌舞伎「けいせい黄金鱐(こがねの...
かきのもと‐の‐ひとまろ【柿本人麻呂】
万葉集の代表的歌人。三十六歌仙の一人。持統・文武両天皇に仕えた。長歌の形式を完成するとともに、短歌も数多く残し、後世、歌聖としてあがめられた。生没年未詳。 (柿本人麿)斎藤茂吉による評論。昭...
かくにょ【覚如】
[1271〜1351]鎌倉後期の浄土真宗の僧。親鸞(しんらん)の曽孫。大谷廟堂を本願寺と称し、親鸞の孫如信から相続した三代伝持の血脈を説いて教団統一を図った。著「親鸞伝絵」「報恩講式」「口伝鈔」など。
かくれん‐ぼつぼつ【赫連勃勃】
[381〜425]中国、五胡十六国の夏(か)の世祖。匈奴(きょうど)の出身で、407年、後秦(こうしん)から独立してオルドス地方に建国、国号を大夏とした。のち、長安を占領して北魏(ほくぎ)と対立した。
かげやま‐たみお【景山民夫】
[1947〜1998]放送作家・小説家・エッセイスト。東京の生まれ。放送作家として多くの人気番組を手がけた。若者文化に精通し、タレントとしても活躍。「遠い海から来たCOO(クー)」で直木賞受賞。...
かすが‐せんあん【春日潜庵】
[1811〜1878]江戸末期から明治初期の陽明学者。京都の生まれ。名は襄。字(あざな)は子賛。公卿の久我(こが)家に仕え、尊王攘夷論を主張した。のち、奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】
[1894〜1944]小説家。岡山の生まれ。新感覚派からプロレタリア文学に転換。のちに検挙され転向してからは通俗小説を書いた。代表作「綱の上の少女」「生ける人形」「朱と緑」など。
かたぎり‐かつもと【片桐且元】
[1556〜1615]安土桃山から江戸初期の武将。近江(おうみ)の人。豊臣秀吉に仕え、賤ヶ岳(しずがたけ)七本槍の一人。秀頼の後見役になったが、大坂の陣では徳川方についた。
かたやま‐せん【片山潜】
[1859〜1933]労働運動指導者。岡山の生まれ。米国留学から帰国後、労働組合結成を指導。また、社会主義運動の先駆となった。日露戦争中、反戦を主張。のち、ソ連に渡ってコミンテルン中央執行委員と...
かたやま‐てつ【片山哲】
[1887〜1978]政治家。和歌山の生まれ。大正期からキリスト教的社会主義運動に力を入れ、第二次大戦後は日本社会党の書記長・委員長を歴任。昭和22年(1947)に連立内閣の首相となった。→芦田均