さかもと‐はんじろう【坂本繁二郎】
[1882〜1969]洋画家。福岡の生まれ。二科会の創立に参加。馬・能面などを題材として、微妙な色調のうちに思索的情趣をたたえた作品を制作した。文化勲章受章。
さくらだ‐いちろう【桜田一郎】
[1904〜1986]化学者。京都の生まれ。京大教授。ドイツに留学。日本の高分子化学の基礎を築き、ビニロンなどを創製。文化勲章受章。
ささき‐そういち【佐々木惣一】
[1878〜1965]法学者。鳥取の生まれ。憲法および行政法の権威として、天皇機関説、民本主義を主張。京大教授。在任中、滝川事件に連座して退官、のち、立命館大学学長。第二次大戦後、帝国憲法の改正...
ささき‐のぶつな【佐佐木信綱】
[1872〜1963]歌人・国文学者。三重の生まれ。弘綱の長男。「竹柏会」を主宰、歌誌「心の花」を刊行して多くの歌人を育成。また、万葉集の研究や和歌の史的研究などに業績を残した。文化勲章受章。歌...
さとう‐はるお【佐藤春夫】
[1892〜1964]詩人・小説家。和歌山の生まれ。生田長江・与謝野寛らに師事。初め「スバル」「三田文学」などに詩歌を発表、のち小説に転じた。文化勲章受章。詩集「殉情詩集」、小説「田園の憂鬱」「...
さとみ‐とん【里見弴】
[1888〜1983]小説家。神奈川の生まれ。本名、山内英夫。有島武郎・生馬の弟。「白樺」の創刊に参加。その思想は小説「多情仏心」にまごころ哲学としてまとめられた。文化勲章受章。他に「善心悪心」...
しが‐きよし【志賀潔】
[1871〜1957]細菌学者。宮城の生まれ。伝染病研究所、北里柴三郎所長のもとで研究。明治31年(1898)志賀菌(志賀赤痢菌)を発見。ドイツに留学してエールリヒのもとで研究し、世界初の結核治...
しが‐なおや【志賀直哉】
[1883〜1971]小説家。宮城の生まれ。武者小路実篤らと雑誌「白樺」を創刊。強烈な自我意識と簡潔・明晰(めいせき)な文体によるリアリズム文学の傑作を書いた。文化勲章受章。小説「城の崎にて」...
しげやま‐せんさく【茂山千作】
[1919〜2013]狂言師。4世。大蔵流。京都の生まれ。本名、茂山七五三(しめ)。明朗な狂言で知られ、天衣無縫な芸で新作狂言などにも取り組んだ。芸術院会員、人間国宝。平成19年(2007)文化...
しし‐ぶんろく【獅子文六】
[1893〜1969]小説家・劇作家・演出家。神奈川の生まれ。本名、岩田豊雄。岸田国士(きしだくにお)らと劇団文学座を創立。一方で、ユーモア小説で流行作家となった。文化勲章受章。小説「海軍」「自...