たけのうち‐の‐すくね【武内宿禰】
大和朝廷の初期に活躍したという伝説上の人物。記紀によれば第8代孝元天皇の曽孫で、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5朝に仕え、大臣となり、神功皇后を助けて新羅(しらぎ)出兵などに功績があったという。...
たなか‐おうどう【田中王堂】
[1868〜1932]哲学者・評論家。埼玉の生まれ。本名は喜一。米国留学中にデューイの思想を学び、日本にプラグマティズム哲学を紹介。著「哲人主義」「我が非哲学」など。
デカルト【René Descartes】
[1596〜1650]フランスの哲学者・数学者。近世哲学の父とされる。方法的懐疑によってすべてを疑うが、疑っている自己の存在を真理と認め、「我思う、故に我あり」の命題によって哲学の第一原理を確立...
ともなが‐さんじゅうろう【朝永三十郎】
[1871〜1951]哲学者。長崎の生まれ。京大教授。日本での西洋近世哲学史研究の先駆者。著「近世における『我』の自覚史」「カントの平和論」など。
とら‐ごぜん【虎御前】
鎌倉時代の相模国大磯の遊女。曽我祐成(十郎)の妾となり、のち出家したという。→虎が雨
どうげん【道元】
[1200〜1253]鎌倉前期の禅僧。京都の人。日本曹洞宗の開祖。内大臣久我通親の子。諱(いみな)は希玄。比叡山で修学し、のち入宋して天童如浄の法を嗣(つ)いだ。帰国後、建仁寺に住し、京都に興聖...
はやし‐かいぞう【林海象】
[1957〜 ]映画監督。京都の生まれ。モノクロの字幕映画「夢みるように眠りたい」で監督デビュー。音楽ビデオの制作などでも活躍。代表作「二十世紀少年読本」「我が人生最悪の時」「海ほおずき」など。
バレス【Auguste Maurice Barrès】
[1862〜1923]フランスの小説家・政治家。個人主義から出発し、熱烈な国家主義に転じた。作「自我礼拝」「国民的精力の物語」の各三部作など。
びだつ‐てんのう【敏達天皇】
[?〜585]記紀で、第30代の天皇。欽明天皇の第2皇子。名は渟中倉太珠敷(ぬなくらのふとたましき)。治世中、仏教受容をめぐって蘇我氏と物部氏が対立を深めたという。訳語田(おさだ)天皇。
フィヒテ【Johann Gottlieb Fichte】
[1762〜1814]ドイツの哲学者。カント哲学から出発して物自体の考えを否定、自我の実践性を理論的認識にまで広げて基礎づけ、倫理的色彩の濃い思想体系を樹立。ナポレオン占領下のベルリンでの講演「...