きくち‐だいろく【菊池大麓】
[1855〜1917]数学者。江戸の生まれ。箕作秋坪(みつくりしゅうへい)の次男。英国に留学。日本の近代数学および数学教育の確立に貢献。文部大臣、東大・京大総長、学士院長などを歴任。
きくむら‐いたる【菊村到】
[1925〜1999]小説家。神奈川の生まれ。本名、戸川雄次郎。読売新聞記者を経て文筆活動に入る。「硫黄(いおう)島」で芥川賞受賞。戦記、伝記などの実録物のほか、推理小説なども手がける。他に「あ...
きたじま‐けんしん【北島見信】
江戸中期の天文学者。長崎の人。長崎奉行天文方。「紅毛天地二図贅説(ぜいせつ)」を訳述。日本を中心に東アジア・南方諸島を含む大日本州の設置を提唱した。生没年未詳。
きたむら‐きぎん【北村季吟】
[1625〜1705]江戸前期の歌人・俳人・古典学者。近江の人。通称、久助。号、拾穂軒。飛鳥井雅章(あすかいまさあき)に歌学を、松永貞徳に俳諧を学び、のちに幕府に仕えた。著「徒然草文段抄」「源氏...
きのした‐じゅんあん【木下順庵】
[1621〜1699]江戸前期の儒学者。京都の人。名は貞幹(さだまさ)。別号、錦里。松永尺五(まつながせきご)に学び、加賀藩主に仕え、のち将軍綱吉の侍講となった。門下に新井白石・室鳩巣(むろきゅ...
きのした‐たかふみ【木下幸文】
[1779〜1821]江戸後期の歌人。備中(びっちゅう)の人。前名、義質(よしなお)。号、亮々舎(さやさやのや)・朝三亭。香川景樹に師事し、桂園十哲の一人。随筆「亮々草紙」、歌文集「亮々遺稿」など。
きのした‐ちょうしょうし【木下長嘯子】
[1569〜1649]江戸初期の歌人。豊臣秀吉の妻、北の政所(まんどころ)の甥(おい)。名は勝俊。小浜城主。関ヶ原の戦いのあと、京都東山に隠棲。細川幽斎に和歌を学び、近世和歌革新の先駆者となった...
きむら‐けんかどう【木村蒹葭堂】
[1736〜1802]江戸中期の文人。大坂の人。名は孔恭。通称、坪井屋吉右衛門。別号、巽斎(そんさい)。本草学・絵画・詩文を学び、書画骨董を収集。著「蒹葭堂日記」など。
きょうごく‐たかつぐ【京極高次】
[1563〜1609]安土桃山・江戸初期の武将。妻は豊臣秀吉の側室淀君の妹。織田信長、のち豊臣秀吉に仕え、九州征伐などに従軍。近江(おうみ)大津城主。関ヶ原の戦いでは東軍につき、若狭小浜8万5千...
ぎおん‐なんかい【祇園南海】
[1677〜1751]江戸中期の漢詩人・文人画家。紀伊の人。名は瑜(ゆ)・正卿(せいけい)。字(あざな)は伯玉。木下順庵の門下。紀伊藩の儒官。中国、元・明の文人画風を学び、日本文人画の開拓者とさ...