たいら‐の‐さだもり【平貞盛】
平安中期の武将。国香の子。父の死後、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)と力を合わせて、父を殺した平将門(たいらのまさかど)を下総(しもうさ)の猿島(さしま)に討った。のち、鎮守府将軍。生没年未詳。
たいら‐の‐たかもち【平高望】
桓武平氏の祖。桓武天皇の皇子葛原(かつらばら)親王の孫。寛平元年(889)平朝臣(たいらのあそん)の姓を受け、上総介(かずさのすけ)となり、現地に土着して関東に勢力を築いた。高望王。生没年未詳。
たいら‐の‐まさもり【平正盛】
平安後期の武将。清盛の祖父。白河上皇に認められ、伊勢守・因幡(いなば)守・讃岐(さぬき)守などを歴任。伊勢平氏興隆の基を築いた。生没年未詳。
たいら‐の‐やすより【平康頼】
平安末期、後白河院の近臣。鹿ヶ谷(ししがたに)の議に参加し、俊寛らとともに鬼界ヶ島に流され、翌年許されて帰り、仏門に入った。法名、性照。著「宝物集」。生没年未詳。
たかしな‐たかかね【高階隆兼】
鎌倉後期の絵師。絵所預(えどころあずかり)。大和絵技法の完成者とされる。「春日権現(かすがごんげん)験記絵巻」「春日明神影向御車図」が現存。生没年未詳。
たかはし‐の‐むしまろ【高橋虫麻呂】
奈良前期の歌人。天平(729〜749)の初め、朝廷に仕え、後年は地方官として常陸(ひたち)国に赴任。伝説を題材にした長歌・短歌が万葉集に残る。家集「高橋虫麻呂歌集」。生没年未詳。
たかひら【高平】
平安中期、備前の刀工。包平(かねひら)・助平とともに三平(さんぴら)の一人。生没年未詳。
たけざき‐すえなが【竹崎季長】
鎌倉後期の武将。肥後の人。元寇(げんこう)で奮戦、肥後の海東四郡を所領とした。「蒙古襲来絵詞」は自分の武功を記念するために描かせたものという。生没年未詳。
たけち‐の‐くろひと【高市黒人】
奈良前期の万葉歌人。持統・文武朝に旅の歌を残し、叙景歌の先駆をなすといわれる。生没年未詳。
たしろ‐しょうい【田代松意】
江戸前期の俳人。別号、談林軒など。西山宗因の門人。江戸で「談林十百韻(とっぴゃくいん)」を編む。編著「談林軒端(のきば)の独活(うど)」「功用群鑑」など。生没年未詳。