たちばな‐の‐なりすえ【橘成季】
鎌倉中期の文学者。諸兄(もろえ)の末裔光季の養子といわれる。伊賀守。文学・音楽にすぐれ、建長6年(1254)「古今著聞集」を編集した。生没年未詳。
たなか‐しょうすけ【田中勝介】
江戸初期の貿易商。京都の人。慶長15年(1610)日本へ漂着した前ルソン総督ドン=ロドリゴのメキシコへの出発に同行、翌年帰国。太平洋を横断した最初の日本人。生没年未詳。名は「勝助」とも。
たにし‐きんぎょ【田螺金魚】
江戸後期の洒落本作者。江戸神田の医師鈴木位庵と伝えられる。「契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)」などを著し、のちの人情本に大きな影響を与えた。生没年未詳。
たわらや‐そうたつ【俵屋宗達】
桃山から江戸初期にかけての画家。俵屋は家号。伊年・対青軒の印を用いた。宗達光琳(こうりん)派、いわゆる琳派の祖。京都の上層町衆の出身とみられ、本阿弥光悦書の和歌巻の金銀泥下絵を描き、また扇面画や...
だいに‐の‐さんみ【大弐三位】
平安中期の女流歌人。藤原宣孝の娘で、母は紫式部。名は賢子。大宰大弐(だざいのだいに)高階成章(たかしなのなりあきら)の妻。家集に「大弐三位集」がある。生没年未詳。
だるま【達磨】
《(梵)Bodhidharmaの音写、菩提(ぼだい)達磨の略》 中国禅宗の始祖。インドのバラモンの出身と伝え、6世紀初め中国に渡り、各地で禅を教えた。嵩山(すうざん)の少林寺で面壁九年の座禅を...
ちえい【智永】
中国南朝末・隋代の僧・書家。会稽(浙江省)の人。王羲之(おうぎし)7世の孫といわれる。作「真草千字文」など。生没年未詳。
ちぢわ‐ミゲル【千々石ミゲル】
安土桃山時代の天正遣欧使節の一員。肥前の人。本名、清左衛門。ミゲル(Miguel)は洗礼名。有馬晴信の一族。天正10年(1582)伊東マンショらと渡欧し、翌年ローマ教皇と謁見。天正18年(159...
チャンドラグプタ【Chandragupta】
インドのマウリヤ朝の創始者。在位前317ごろ〜前296ごろ。マガダ国のナンダ王朝を倒して、北インドを統一。さらに西北及び南インドまで勢力を拡大、インド最初の統一帝国を建設。生没年未詳。 (1...
ちょう‐きょく【張旭】
中国、盛唐の書家。呉郡(江蘇省)の人。字(あざな)は伯高。草書にすぐれ、書風は「狂草」といわれた。飲中八仙の一人。生没年未詳。