たいや‐ていりゅう【鯛屋貞柳】
[1654〜1734]江戸中期の狂歌師。大坂の人。鯛屋という屋号の菓子商の出身。本名、永田良因、のち言因。通称、善八。別号、油煙斎など。紀海音の兄。上方狂歌壇の第一人者。著「置みやげ」など。
たいら‐の‐くにか【平国香】
[?〜935]平安中期の武将。高望(たかもち)の子。初名、良望。常陸大掾(ひたちだいじょう)として関東に威を振るったが、甥(おい)の将門(まさかど)に殺された。
たかはし‐きいちろう【高橋揆一郎】
[1928〜2007]小説家。北海道の生まれ。本名、良雄。住友石炭鉱業退社後、執筆に専念。「伸予」で芥川賞受賞。他に「ぽぷらと軍神」「友子」など。
たかはし‐の‐むしまろ【高橋虫麻呂】
奈良前期の歌人。天平(729〜749)の初め、朝廷に仕え、後年は地方官として常陸(ひたち)国に赴任。伝説を題材にした長歌・短歌が万葉集に残る。家集「高橋虫麻呂歌集」。生没年未詳。
たかよし‐しんのう【尊良親王】
⇒たかながしんのう(尊良親王)
たるい‐とうきち【樽井藤吉】
[1850〜1922]政治家・社会運動家。奈良の生まれ。自由民権運動に参加し、明治15年(1882)東洋社会党を結成。大井憲太郎らの大阪事件に連座。のち、衆議院議員。大アジア主義を主張、「大東合...
ちょら【樗良】
⇒三浦樗良(みうらちょら)
とみもと‐けんきち【富本憲吉】
[1886〜1963]陶芸家。奈良の生まれ。英国に留学。帰国後、バーナード=リーチらと親交を結ぶ。特に色絵磁器に新境地を開き、白磁・染め付けにもすぐれた。文化勲章受章。
どどいつぼう‐せんか【都都逸坊扇歌】
[1804〜1852]江戸後期の俗曲演奏家。初世。常陸(ひたち)の人。本名、岡福次郎。当時流行の都々逸節を改良して今日の曲調に定着させた。即席や謎解きも得意としたが、風刺性をとがめられて江戸を去った。
ながわ‐かめすけ【奈河亀輔】
江戸中期の歌舞伎狂言作者。初世。奈良の人。並木正三の門人で、安永・天明(1772〜1789)のころに京坂で活躍。代表作「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」「伊賀越乗掛合羽(いがごえのりかけがっ...