いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
[1734〜1816]江戸後期の幕府医師。周防(すおう)岩国の人。和蘭(オランダ)外科を修め、痘瘡(とうそう)の流行に際してその治療で名を挙げた。著「痘科弁要」「痘診戒草」など。
いしかわ‐こうめい【石川光明】
[1852〜1913]彫刻家。東京の生まれ。明治初期に流行した牙彫(げちょう)の第一人者。帝室技芸員。
いしはら‐しんたろう【石原慎太郎】
[1932〜2022]小説家・政治家。兵庫の生まれ。俳優石原裕次郎の兄。「太陽の季節」で芥川賞受賞、「太陽族」は流行語となった。他に「処刑の部屋」「化石の森」「弟」など。昭和43年(1968)参...
いじゅういん‐しずか【伊集院静】
[1950〜2023]小説家。山口の生まれ。本名、西山忠来(ただき)。広告代理店でヒットCMを連発し、脚光を浴びる。流行歌の作詞家としても活躍。「受け月」で直木賞受賞。他に「乳房」「機関車先生」...
いちかわ‐べいあん【市河米庵】
[1779〜1858]江戸後期の書家。江戸の人。名は三亥(みつい)。字(あざな)は孔陽、小春。寛斎の長子。中国、宋の米芾(べいふつ)の書を学び、米庵と号した。門弟に貴人が多く、その書風は大流行し...
うの‐こういちろう【宇能鴻一郎】
[1934〜2024]小説家。北海道の生まれ。本名、鵜野広澄(うのひろずみ)。平戸の漁師と鯨との死闘を描いた「鯨神(くじらがみ)」で芥川賞受賞。性と死をテーマとした作品を多数発表。のち官能小説、...
えど‐はんだゆう【江戸半太夫】
[?〜1743]江戸中期の浄瑠璃の太夫。初世。江戸の人。貞享(1684〜1688)ごろに半太夫節を創始。操り芝居を興行。語り口が優美で人気を得た。のちに河東節の流行で衰えたが、名義は幕末まで7世...
おう‐しゅく【王粛】
[195〜256]中国、三国時代の魏(ぎ)の学者。東海(山東省)の人。字(あざな)は子雍(しよう)。当時流行していた鄭玄(ていげん)の学問を批判して「聖証論」を著し、「尚書」「毛詩」「三礼」「左...
おおや‐そういち【大宅壮一】
[1900〜1970]評論家。大阪の生まれ。東大中退。在野精神に支えられた軽妙・辛辣(しんらつ)な社会評論で活躍。「一億総白痴化」など多くの流行語を生む。著「炎は流れる」など。
おぐり‐むしたろう【小栗虫太郎】
[1901〜1946]小説家。東京の生まれ。本名、栄次郎。昭和8年(1933)「新青年」誌に「完全犯罪」が掲載され流行作家となる。衒学(げんがく)趣味の強い推理小説を多く発表した。作「黒死館殺人...