を/が/に の解説 - 小学館 類語例解辞典

を/が/に の共通する意味

動作・状態の対象を表わす。

を/が/に の使い方

▽自分で豆をひいてコーヒーを沸かす
▽役に立つ辞書が欲しい ▽彼女は料理が得意だ ▽海が見たい
▽ねずみが猫に噛(か)みついた ▽神に感謝する

を/が/に の使い分け

動作を表わす述語(いわゆる他動詞)は、対象を「を」で表わす。
対象でも、状態や要求などを表わす述語の対象は「が」で表わす。「英語話せる」「勉強できる」「鳥の声聞こえる」「スポーツ万能の友人うらやましい」「彼の死悲しい」「家計苦しい」「勉強嫌いだ」「おばけこわい」「あの人憎い」「ピアノ上手だ」「運転下手だ」「数学得意だ」「英語苦手だ」「金欲しい」「努力必要だ」
動詞に願望を表わす「…たい」がついたときも、「が」で対象を表わすことが多い。「水飲みたい」「映画見たい」。ただし、対象と動詞の間に他の言葉が入ると、「を」の方が自然で、「が」は用いにくくなる。「本毎日たくさん読みたい」。また、「を」しか用いられない動詞もある。「今度、君の家訪問したい」
対象に対する指向性が感じられる述語では、対象を「に」で表わす。「彼頼る」「手かみつく」「枝飛びつく」「父感謝する」「灯火親しむ」「仕事慣れる」「リーダーの意見賛成する」「つまらないこと関わる」

を/が/に の類語対比表

山…見る山…見える本…読みたい海へ釣り…行く