1. この世に現に存在しているもの。現実。夢・虚構などに対していう。「夢か—か幻か」

  1. 意識正常状態。正気。「—に返る」

  1. 《「夢うつつ」「夢かうつつか」などの形で用いられるところから誤って》夢とも現実ともはっきりしない状態。夢見心地。夢心地。

    1. 昨今の—は事実かも知れないと思った」〈漱石草枕

  1. 現実に生きている状態現存。死に対していう。

    1. 「—の人々の中に忍ぶることだに、隠れある世の中かは」〈・手習〉

[動タ下二]《「う(打)ちう(棄)つ」の音変化》見捨てる。打ち捨てる。
  • 「霊 (たま) ぢはふ神も我をば—・てこそしゑや命の惜しけくも無し」〈・二六六一〉
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