《「何有」は「何か有らむ」と読み、何物もない意。「むがう」とも》自然のままで何の作為もないこと。また、そのような状態。むかゆう。

「唯昔の苦行者のように—の砂漠を家としている」〈芥川侏儒の言葉〉

[動ワ五(ハ四)]
  1. ある物・方向を正面に見るように位置する。顔やからだをその方向に向ける。「鏡に—・って化粧する」「舞台に—・って右側を上手という」

  1. 相手とする。「親に—・って生意気な口をきく」

  1. ある方向をさして動いていく。

    1. ㋐目的地を目差して進む。「会場へ—・う」「頂上に—・って歩き出す」

    2. 状態時間がそれに近づく。「快方に—・う」「冬に—・う」「争議解決方向に—・う」

  1. はむかう。対抗する。「敢然として敵に—・う」

  1. 相当する。匹敵する。

    1. 「直 (ただ) に逢ひて見てばのみこそたまきはる命に—・ふ我 (あ) が恋やまめ」〈・六七八〉

[可能]むかえる
[動ハ下二]向かうようにする。
    1. 母屋 (もや) の御座に—・へて大臣 (おとど) の御座あり」〈・若菜上〉

[動ハ下二]むかえる」の文語形。

出典:青空文庫

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