土用布子に寒帷子
暑いさかりに綿入れを着、冬の寒いときに単衣 (ひとえ) の帷子 (かたびら) を着ること。物事の順序が逆になることのたとえ。また、時節の用をなさないもののたとえ。
どようがくれ【土用隠れ】
夏の土用の水温が高い期間、魚が深場に移動し、釣れなくなること。
どようさぶろう【土用三郎】
夏の土用入りから3日目。この日が晴れれば豊作、雨ならば凶作といわれる。《季 夏》→彼岸太郎 (ひがんたろう) 八専次郎 (はっせんじろう) 土用三郎寒四郎 (かんしろう)
どようだけ【土用竹】
ホウライチクの別名。
どようでん【土用殿】
熱田神宮の神体である草薙剣 (くさなぎのつるぎ) を奉安した殿舎。
どようなみ【土用波】
夏の土用のころ、海岸に打ち寄せる大波。はるか沖合にある台風の影響によるうねりがやって来たもの。《季 夏》「—はるかに高し見えて来て/万太郎」
どようばき【土用掃き】
夏の土用中に行うすすはらい。
どようぼし【土用干し】
夏の土用中に、衣類・書画・書籍などを陰干しにして風を通し、虫の害を防ぐこと。虫干し。虫払い。夏干し。《季 夏》
どようめ【土用芽】
樹木などで、夏の土用のころに二次的に伸長する芽。《季 夏》
どようもち【土用餅】
夏の土用につく餅。力がつき、暑気あたりを防ぐという。《季 夏》「—腹で広がる雲の峰/許六」