山葵が利く
1 ワサビの味と香りとが非常に強く、舌や鼻を刺激する。 2 ワサビのようにぴりっとした鋭いものを含み持っている。「—・いた風刺」
わさびいろ【山葵色】
ワサビのような色。柔らかい黄緑色。
わさびおろし【山葵卸し】
1 ワサビやショウガをすりおろすための、小形のおろし金。また、その道具ですりおろしたワサビ。 2 《はいている菖蒲革の袴 (はかま) の模様が1に似ていたところから》若党 (わかとう) ・中間 (ちゅうげん) ・見付の番士などのこと。「見付から—が出てしかり」〈柳多留・初〉
わさびじょうゆ【山葵醤油】
すりおろしたワサビを加えた醤油。刺身などに用いる。
わさびすまし【山葵澄まし】
みりんと醤油の煮出し汁に、すりおろしたワサビを加えた吸い物。
わさびだいこん【山葵大根】
アブラナ科の多年草。根茎は太くて白く、ワサビに似た辛味とダイコンに似た香りがある。春に高さ約50センチの花茎を伸ばし、白い4弁花をつける。ヨーロッパの原産で、根茎をすりおろしてローストビーフなどに用いる。ホースラディッシュ。レホール。西洋わさび。《季 冬》
わさびづけ【山葵漬(け)】
ワサビの葉・茎・根を刻んで、熟成した酒粕 (さけかす) に漬けたもの。《季 春》
わさびのき【山葵の木】
ワサビノキ科の落葉小高木。全体に辛味がある。樹皮は灰色をし、材は軟らかい。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。花は白く蝶形で香りがあり、円錐状につく。実は細長く、枝からぶら下がる。若葉や根を香辛料に用い、種子から油をとり、時計などの機械油やサラダ油に利用。インド・ミャンマーの原産。学名の一部をとり、モリンガともよばれる。
わさびもち【山葵餅】
ワサビをつきまぜた餅で小豆餡 (あずきあん) をくるんだ餅菓子。