出典:gooニュース
核融合「原型炉」 5年以上前倒し 2030年ごろ建設開始めざす
次世代のエネルギーとされる核融合発電について、政府は「原型炉」の建設計画を5年以上前倒しし、2030年ごろに始める方針を決めた。規模を3割ほど小さくすることで、世界に先駆けて実現させる考えだ。文部科学省の技術委員会で7日、大筋合意された。青森県が誘致をめざす。 政府は昨年6月、「50年ごろ」としてきた発電実証の目標を「30年代」に前倒しした。
中国が大規模核融合施設を建設 核兵器開発強化の恐れ、米報道
【ワシントン共同】米CNNテレビは5日、中国が四川省綿陽市近郊で大規模な核融合施設を建設していると報じた。レーザー光を使う施設とみられ、次世代クリーンエネルギーとして期待される核融合発電の研究で中国が飛躍的な進化を遂げる可能性があると同時に、核兵器開発強化の恐れも指摘した。 衛星画像を専門家が分析。
中国、大型核融合研究施設を建設か 複数の米専門家が指摘
衛星写真を分析した独立系米研究機関CNAの研究員、デッカー・エベレス氏によると、この施設は米西部にある国立点火施設(NIF)と類似した配置で、NIFは2022年に核融合の実験で、投入量を上回るエネルギーを得ることに成功している。こうした施設により、核融合反応に関する分析や、宇宙に豊富にある水素を使った発電方法を研究できるとされている。
もっと調べる
かくゆうごうろ【核融合炉】
高温のプラズマを閉じ込めて熱核融合反応を維持し、発生する大きなエネルギーを発電などに利用できるようにする装置。磁場を用いてプラズマを閉じ込める磁気核融合炉とレーザー光線で超高密度のプラズマを発生させるレーザー核融合炉の二方式が知られる。現在研究が進められているが、実用化には至っていない。
かくゆうごうかがく【核融合科学】
核燃焼による高温のプラズマからエネルギーを取り出す研究を行う学問分野。→核融合
かくゆうごうかがくけんきゅうじょ【核融合科学研究所】
核融合科学に関する総合研究を行う大学共同利用機関。核融合エネルギーの実現を目指して理学・工学にまたがる幅広い学術研究を推進する。自然科学研究機構に所属。平成元年(1989)設立。岐阜県土岐市に所在。NIFS (ニフス) (National Institute for Fusion Science)。