竈が賑わう
暮らしが豊かになる。
竈に媚ぶ
《「論語」八佾 (はちいつ) から》尊くても実力のない者の機嫌をとるより、低い地位でも実権を握る者の機嫌をとるほうが得策である。「大臣利勇が—・びて、識者の為に譏 (そしり) を厭 (いと) はず」〈読・弓張月・残〉
竈を起こす
家を繁栄させる。身代を築く。「徒手空拳の身から—・す」
竈を破る
破産する。身代 (しんだい) をつぶす。
竈を分ける
分家する。
かまどうま【竈馬】
直翅 (ちょくし) 目カマドウマ科の昆虫。体長2〜2.5センチで、褐色。背は丸く盛り上がり、触角は細く長く、翅 (はね) はない。後脚が長大で、よく跳躍する。台所や縁の下などにすみ、夜行性。いとど。いいぎり。えびこおろぎ。おかまこおろぎ。《季 秋》
かまどがみ【竈神】
かまどを守護する神。奥津日子命 (おくつひこのみこと) と奥津比売命 (おくつひめのみこと) の二神。のちに三宝荒神と混同されるようになった。かまがみ。かまのかみ。
かまどしょうぐん【竈将軍】
一家の主人。また、自分の家の中だけでいばる主人。「今日の働きも必竟 (ひっきゃう) 申さば—」〈浄・千本桜〉
かまどばらい【竈祓】
⇒かまばらい
かまどやく【竈役】
⇒鎰役 (かぎやく)