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[動ダ下二]《「まかりいず」の音変化》
  1. 貴人の所や貴所から退出する。⇔参る

    1. 藤壺の宮、なやみ給ふことありて—・で給へり」〈若紫

  1. 会話に用いて、話し手の「出る」動作を、聞き手に対しへりくだり丁重にいう。丁寧語とする説もある。用例は少なく、使用者も一部男性か僧に限られる。

    1. 「老いかがまりて、室 (むろ) の外 (と) にも—・でず」〈若紫

  1. 物などを、貴所から下げる。

    1. 「御格子まゐり、おほとなぶら—・でなどすれば」〈讃岐典侍日記・上〉

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