ごまず【胡麻酢】
炒ったゴマをすりつぶし、砂糖・塩・酢などを加えて調味したもの。あえ物に使う。
ごますり【胡麻擂り】
へつらって自分の利益をはかること。人に取り入ること。また、そういう人。「—野郎」 [補説]語源は、すり鉢でごまを擂ると四方にごまがつくので、あちこちについて人ごとにへつらうさまを言ったとするなど諸説がある。
ごまだけ【胡麻竹】
クロチクの一品種。幹はやや黒みがかり、黒紫色の斑点がある。
ごまだれ【胡麻垂れ】
醤油とみりんを煮立て、冷めてからすりゴマ、または切りゴマをまぜたもの。焼き物のたれに用いる。
ごまてん【胡麻点】
1 謡い物・語り物または声明 (しょうみょう) などの文のわきにつけ、節の高低などを示す符号。黒ゴマのような形をしたもの。節博士 (ふしはかせ) 。 2 「読点 (とうてん) 」に同じ。 3 「傍点 (ぼうてん) 」に同じ。
ごまどうふ【胡麻豆腐】
白ゴマのすったものと葛粉 (くずこ) とだし汁とを火にかけて練り、豆腐状に冷やし固めたもの。
ごまどうらん【胡麻胴乱】
1 江戸で文化文政期(1804〜1830)に流行した菓子。小麦粉にゴマをまぜて水でこね、焼き膨らませたもの。中が胴乱のように空洞になっていた。 2 外見はよいが内容のない人をあざけっていった言葉。見かけ倒し。「底なしといった男より、十段も低い—めが」〈滑・阿多福仮面〉
ごまな【胡麻菜】
キク科の多年草。本州以北の山地に自生し、高さ1〜1.5メートル。葉は長楕円形で両端がとがる。秋、周囲が白、中央が黄色の頭状花を多数つける。
ごまのはぐさ【胡麻の葉草】
ゴマノハグサ科の多年草。湿気のある草地に生え、高さ約1.2メートル。ゴマに似た葉をもち、夏、黄緑色の壺形の花を総状につける。根を乾燥したものを漢方で玄参 (げんじん) といい、解熱・消炎薬として用いる。 [補説]ゴマノハグサ科には、かつてはオオイヌノフグリやキリなども含まれたが、APG分類体系によって多くがオオバコ科・キリ科・ハマウツボ科などに分類し直された。
ごまふあざらし【胡麻斑海豹】
食肉目アザラシ科の哺乳類。体長約1.8メートル。体は灰褐色で細かい斑点があるが、子は白い毛で包まれる。北太平洋・北極海・北大西洋と広く分布し、流氷に乗って北海道付近にも現れる。