魚と水
密接な関係、親しい間柄のたとえ。
魚の釜中に遊ぶが如し
《「後漢書」張綱伝から》魚が煮られるのも知らずに釜 (かま) の中で泳いでいるように、災難が迫っているのも知らずにのんきにかまえていることのたとえ。
魚の水に離れたよう
ただ一つの頼りを失ってどうすることもできないさまのたとえ。
魚の水を得たよう
「水を得た魚のよう」に同じ。
魚の目に水見えず
身近にあって、自分にかかわりの深いものはかえって気づかないことのたとえ。
魚は江湖に相忘る
《「荘子」大宗師から》魚が水の多い川や湖では水の存在を忘れて無心に遊泳しているように、何にもわずらわされず自然のままに悠々と生きることのたとえ。
魚は鯛
《魚類の中では鯛が最上だという意から》その類の中で最もすぐれたもののたとえ。
魚を得て筌を忘る
《「荘子」外物から》魚を得てしまうと、魚とりの道具である筌は不要になり忘れてしまうように、目的を達すると、それに役立ったものの功を忘れてしまうというたとえ。