ほうかいぶし【法界節】
俗曲の一種。清楽 (しんがく) の「九連環」の囃子詞 (はやしことば) 「不開 (ほうかい) 」をもとに長崎で発生、明治23〜24年(1890〜1891)ごろに全国に流布した。長崎節。→法界屋
ほうかいむえん【法界無縁】
仏語。仏の慈悲が、すべての人々に対して無差別平等であること。ほっかいむえん。
ほうかいや【法界屋】
1 巷間 (こうかん) 芸能の一。編み笠に白袴 (しろばかま) の書生が、月琴を伴奏に法界節を歌って歩くもの。明治の中ごろ、全国で行われた。 2 1の流れを引く巷間芸能。印半纏 (しるしばんてん) に腹掛け・ももひきという服装で、琴・三味線・胡弓・尺八・太鼓などを合奏しながら盛り場や花街を流し、唄を歌うもの。明治末期に大阪を中心に流行。