はな‐づま【花妻】

の解説

1. １ 花のように美しい妻。一説に、間もなく結婚する男女が、一定期間まったく会わずに過ごすときの、その触れることのできない妻。

   1. 「なでしこがその—にさ百合花ゆりも逢はむと」〈万・四一一三〉

1. ２ 鹿がいつも萩に寄り添うところから、萩の花を鹿の妻に見立てていう語。

   1. 「我が岡にさ雄鹿来鳴く初萩の—問ひに来鳴くさ雄鹿」〈万・一五四一〉

1. ３ 花を親しんでいう語。

   1. 「色深く思ひそめてし撫子 (なでしこ) のその—は今もあかれず」〈夫木・九〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

goo辞書とは

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典（国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など）と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。