てきかまんしゃ【擲果満車】
非常に人気があることのたとえ。また、大変な美少年のたとえ。▽「擲」は投げつける意。「果」は果実のこと。「擲果てきか車くるまに満みつ」と訓読する。「擲果」は「てっか」とも読む。
てきすいせいひょう【滴水成氷】
冬の厳しい寒さのたとえ。また、極寒の地の寒さの形容。滴したたり落ちる水が氷になる意から。▽「滴水てきすい氷こおりを成なす」と訓読する。「氷」は「冰」とも書く。
ばんいじゅうてき【蛮夷戎狄】
⇒ いばんじゅうてき(夷蛮戎狄)
ほくとしちせい【北斗七星】
大熊座おおぐまざの七つの星。北の空にひしゃくの形をなして連なるのでいう。▽「斗」はひしゃくの意。
ぼくしけんあい【墨子兼愛】
中国戦国時代の墨子が、儒家の差別愛に対して唱えた博愛主義の考え方。▽「墨子」は戦国時代の思想家墨翟ぼくてき。兼愛・非戦・節倹などを主張した。「兼愛」は博愛の意。
みつうんふう【密雲不雨】
兆候はあるのに、依然として事が起こらないことのたとえ。雨雲で覆われているにもかかわらず、まだ雨が降らない意から。▽「密雲」は空いっぱいに厚い雲が重なっている様子。「不雨」は雨がまだ降ってきていない意。「密雲みつうん雨あめふらず」と訓読する。
ろくどうりんね【六道輪廻】
この世に生きるすべてのものは、六道の世界に生と死を何度も繰り返して、さまよい続けるということ。▽仏教語。「六道」は生前の行為の善悪によって、死後に行き先が決まる六つの世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)。「輪廻」は、車輪が回転してきわまりないように、霊魂は不滅で死後また生まれ変わるという考え方。