とうしょくせいしゅく【東食西宿】
両方に心を引かれること。貪欲なたとえ。
とうじょうしゅうこ【蹈常襲故】
従来のしきたりや方法を受け継いで、そのとおりに物事を執り行うこと。▽「蹈」は踏む。踏み行う。「襲」は受け継ぐ意。「常つねを蹈ふんで故こを襲おそう」と訓読する。略して「蹈襲」という。現代表記では「踏襲」。
とうせんかろ【冬扇夏炉】
⇒ かろとうせん(夏炉冬扇)
とうせんききょ【陶潜帰去】
陶潜は世俗の煩わしさを嫌い、官を辞して故郷に帰った。このとき名文の「帰去来辞ききょらいのじ」を作ったという故事を四字句にしたもの。▽「陶潜」は東晋とうしんの詩人。字あざなは淵明えんめい。自然を愛し、叙景詩にすぐれたので田園詩人と呼ばれた。『蒙求もうぎゅう』の一句。
とうぜんしごく【当然至極】
どう考えてもあたりまえであるということ。
とうだいずいいち【当代随一】
現代で最もすぐれているということの形容。
とうちてつじょう【湯池鉄城】
城のきわめて堅固なさま。▽「湯池」は熱い湯をたたえた池、転じて、城の要害堅固な濠ほりの意。
とうとうほうり【投桃報李】
桃が贈られてくれば、そのお礼にスモモを贈り返す意で、友人間の贈答のこと。また、自分が善を施せば、相手も善で報いるということ。
とうどうばつい【党同伐異】
事の道理に関係なく、仲間に味方し、対立する他者を攻撃すること。▽「同おなじきに党むらがり異ことなるを伐うつ」と訓読する。「伐異党同ばついとうどう」ともいう。
とうにんこんじょう【盗人根性】
盗みをするような者の根性。盗人に共通する、ずるくていやらしい性質。