たいどうふき【大道不器】
聖人の行う大いなる道は、限られた物しか盛ることのできない器とは異なり、広く大きな作用を発揮することができるものであるということ。▽「大道」は聖人が踏み行う大いなる道の意。「器」は器物・道具で、ある用途・作用しかもたないもののたとえ。「大道たいどうは器きならず」と訓読する。
ちみもうりょう【魑魅魍魎】
人に害を与える化け物の総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。▽「魑魅」は山林の気から生じる山の化け物。「魍魎」は山川の気から生じる水の化け物。
とうりとうりゃく【党利党略】
自分が属する政党・党派の利益と、そのためにめぐらす策略のこと。
ひょうたんそうあい【氷炭相愛】
この世では起こりえないことのたとえ。また、冷たい氷と熱い炭のように、まったく性質が相反するものが、相手の特性を利用しながら、助け合うこと。友人が互いの特性の違いを活かし、戒め合いながら助け合うこと。
ふうきふうん【富貴浮雲】
富と地位は、浮き雲のようなものである意。人としての道を逸脱して得た富や地位は、はかなく頼りにならないこと。また、名利に無関心で金銭や地位に心を動かされることのないたとえ。一般に富と地位は、はかなく頼りにならないものである意にも用いられる。▽「富貴」は財産があって身分が高いこと。
ふかかち【付加価値】
生産過程で付け加えられる新たな価値のこと。具体的には、売上高から生産に必要な物資(原材料・設備・燃料など)の額を差し引いた残りで、人件費・利子・利潤などに分配される。また、転じて、商品などで、本来の価値や価格を変えるだけのデザインなどをいうこともある。
ふろうしょとく【不労所得】
利子・家賃・地代など、勤労以外で得た収入。
むしむへん【無私無偏】
個人的な利益や名誉を優先せず、公平に判断・行動するさま。▽「私」は自分勝手に物事を行うこと。「偏」は判断が偏っている意。
もろはのつるぎ【両刃之剣】
有用な物、便利な物も使い方を誤れば、大変危険なものになることのたとえ。
ゆうがいむえき【有害無益】
害になることはあっても、益になることはないこと。悪影響ばかり出現し、何の利益や得にもならないこと。