こうげんれいしょく【巧言令色】
口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくとりつくろったりすること。人に媚こびへつらうさま。▽「巧言」は相手が気に入るように巧みに飾られた言葉。「令色」は愛想よくとりつくろった顔色。「令」はよい意。
ふこうふしょく【不耕不織】
生産的な仕事をしないこと。また、そのような身分をいう。武士。田を耕さず、機はたを織らない意から。▽「耕」は耕す。「織」は機を織ること。「耕」「織」のそれぞれに打ち消しの意の「不」を添えた語。
べんせいしゅくしゅく【鞭声粛粛】
相手に気づかれないように、静かに馬に鞭むち打つさま。▽頼山陽らいさんようの詩句「鞭声粛粛夜よる河かわを渡わたる」とあるのが有名。これは川中島の戦いで上杉謙信うえすぎけんしんが武田信玄たけだしんげんの機先を制すべく、夜に妻女山さいじょざんを下って、敵に気づかれないように馬にあてる鞭の音も静かに、千曲川ちくまがわを渡ったことを詠んだもの。